紫斑病
紫斑病 鍼灸 整体 鍼治療
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Purpura
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紫斑病とは
紫斑病とは、全身の細小血管にIgA (免疫グロブリンA)優位の免疫複合体が沈着する血管炎です。
紫斑病はアナフィラクトイド紫斑病もしくはアレルギー性紫斑病とも呼ばれています。
紫斑病の症状
紫斑病の主な症状は皮膚症状、関節症状、消化器症状、腎症状があります。
皮膚症状は、浸潤を触れる紫斑、点状出血斑、丘疹などです。
関節症状は関節痛や関節腫張です。
消化器症状は腹痛や嘔吐などです。
腎症状は血尿や蛋白尿などです。
消化器症状は全体の約 5割から7割に認められ、初期症状としてあらわれることが多いです。
紫斑病の原因
紫斑病の原因の成因は不明です。
半数近くに上気道感染、β溶連菌感染が認められています。
水痘、麻疹、風疹などのウイルス感染が疑われています。
予防接種、虫刺症、薬剤過敏性、自己免疫疾 、悪性腫瘍などの関連が疑われています。
細菌感染については胃粘膜のヘリコバクターピロリ菌感染との関連が指摘されています。
細菌などの抗原に対して、IgAの産生が刺激されて、IgAに関与する免疫複合体が血管壁に付着して、血管炎を引き起こすという機序が考えられています。
IgAには2種類のタイプ(IgA1・IgA2 )があります。
紫斑病の場合、IgA1のみが炎症部位に認められることが分かっていますが、なぜなのかがわかっていません。
紫斑病の統計
紫斑病は子供(小児)に発症することが多く、約9割を占めます。
紫斑病の発症年齢の多くは4歳から7歳です。
紫斑病は小児だけでなく他の年齢層でも発症します。
紫斑病の男女比は約1.5対1と男性に多い傾向があります。
紫斑病の発症時期は冬に多く、夏に発症する事は稀であると言われています。
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参考文献
患者と家族のためのしおり (10) 再生不良性貧血特発性血小板減少性紫斑病
厚生省特定疾患難病のケア・システム調査研究班 (著)
厚生省特定疾患難病のケア・システム調査研究班
1982/10/1 発売
紫斑病 関連外部リンク
特発性血小板減少性紫斑病
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター