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五処(ごしょ) |

五つの感覚が行き交う場所、五つの心が還る場所。
―「五処」は、沈黙と再統合のフロントライン。
英語
Bladder(BL)5
Wu Chu(Fifth Place)
五処(ごしょ)
足の太陽膀胱経5
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
五処
ごしょ
gosho
取穴部位
曲差(BL4)からさらに後方へ5分(0.5寸)、上星(GV23)の外1寸5分の位置に取る。
額の生え際から少し後方、前頭部の氣の“帯”が少し緩やかになる場所。
筋肉
前頭筋(生え際よりやや後方)
運動神経
顔面神経(側頭枝)
知覚神経
眼窩上神経(前頭神経の枝)
血管
眼窩上動脈の外側枝

主治
・慢性的な前頭部の圧迫感、重だるさ
・寝ても取れない頭の疲れ・モヤモヤ感(「脳疲労」)
・眼精疲労からの頭痛、目の奥の痛み
・精神的な情報過多からくる混乱、不眠、集中困難
・ストレス性の抜け毛、頭皮の緊張
名前の由来(独自解釈)
「五」は五臓・五感・五志など、東洋医学において**心身の統合的バランス**を象徴する数。
「処」は“とどまる場所”を意味し、
五処とはつまり、**五つの氣の作用が集い、ひととき休む場所**と解釈できる。
特にこの部位は、膀胱経の陽氣が頭部に昇りきった後、一度安定し、
「精神・感覚・内臓・情志・氣血」が再構成される**氣のリセットポイント**。
中医学的意義
・「五処」は膀胱経の前頭部ルートにおける氣の安定点。
・外界からの刺激(視覚・聴覚・思考)を一時的に遮断し、**内なる静けさに戻す場所**。
・五臓との関係性では、「肝気の昇発過多」による頭痛や「心火の上炎」にも関連。
・五志(怒・喜・思・憂・恐)による氣の乱れを、ここで整理・鎮静する。
現代的意義
・スマホ・PC・情報過多社会において、
**「五感が疲弊した現代人のための感覚デトックス穴」**として活用できる。
・五処は、精神を一点に集中させるのではなく、**「分散→再統合」させる設計**のツボ。
・頭の中がごちゃごちゃして眠れない、常に何かを考えてしまう——
そんな“過活性な頭部”にブレーキをかけてくれる。
スピリチュアルな示唆
・「五処」は、五感が交差する十字路のような場所。
・ここを整えることで、**外界のノイズと内なる声を区別できるようになる**。
・魂の静けさを取り戻したい人に、五処は“沈黙の入口”を開く鍵となる。
セルフケア活用法
・両手の中指で、眉上から髪の生え際へ向けて指圧したあと、五処を軽くプッシュし5秒キープ。
・夜、就寝前にここをリズミカルにタッピングすることで思考を静めやすくなる。
・「いま自分の感覚はどこに集中しているか?」を問いながら触れると、内観力が高まる。
臨床での応用
・不眠、気鬱、神経性頭痛、眼精疲労など精神・感覚系のトラブルに。
・百会〜神庭〜五処をつなぐラインで前頭葉全体の氣を調整すると、
現代型ストレスによる“脳の興奮”が穏やかになる。
→承光(しょうこう)
←曲差(きょくさ)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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