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経絡・経穴(ツボ)

玉枕(ぎょくちん)

玉枕とは、魂の休息地。

外の世界と切り離され、ただ“静けさ”の中に還る場所。

頭を下ろすことで、心がふたたび立ち上がる。

英語
Bladder(BL)9
Yu Zhen(Jade Pillow)

玉枕(ぎょくちん)

足の太陽膀胱経9
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang

玉枕
ぎょくちん
gyokuchin

取穴部位
絡却穴の後方、脳戸穴の外1寸3分に取る。
頭蓋骨の後頭隆起の外側、後頭部のやや高まりの部分に位置する。
仰向け時に枕と接する場所にあり、脳に近い“静寂の門”ともいえるポイント。

筋肉
後頭筋(頭部の緊張を最終的に支える構造)

運動神経
顔面神経(後頭枝)

知覚神経
大後頭神経(後頭部~頭頂部の感覚支配)

血管
後頭動脈(頭皮や後頭部の血流を司る)

足の太陽膀胱経

主治
・後頭部の痛み、緊張型頭痛、慢性の頭重感
・精神的緊張や焦燥による不眠、浅い睡眠、夜間覚醒
・脳疲労、集中力低下、イライラ、雑念過多
・視覚過敏、耳鳴り、首・肩のこわばりによる後頭部圧迫感
・頚椎由来のめまいやふらつき

名前の由来(オリジナル解釈)
「玉」は古来、中国において**精神の純粋性・魂の結晶**を意味し、
「枕」は**休息・再生・夢の入り口**を象徴する。

つまり「玉枕」とは、“魂を休める枕”=心と脳の深い休息を与える場所であり、
疲労し過ぎた現代人の「思考と魂のクールダウンの場」である。

中医学的意義
・膀胱経の頭頂部から脊柱にかけての“下降気流”を助ける要穴
・「陽気の過剰な上昇」を引き下げるポイントでもあり、**陰陽のバランスを整える場**
・脳に近いため、「脳の熱(火)」を冷まし、**精神の過活動を鎮める**

現代的応用
・スマホ・パソコンによる“情報の過食”に伴う脳疲労を解放する
・デスクワークによる首後部の過緊張にアプローチし、血流改善と気滞解消を促す
・「休もうとしても休めない人」のための、**“頭と心のスイッチオフ”穴**
・不眠の中でも「寝つきは良いがすぐ目が覚める」タイプに特に有効

スピリチュアルな示唆
・玉枕は、**「天と繋がる心のまくら」**とも言える。
・目に見えない領域との接点にあり、**深い休息の中で直感が研ぎ澄まされる場所**
・この部位に手を当てて深呼吸することで、雑念が消え、「静かな気づき」が生まれることもある

セルフケア・活用法
・湯上がりや就寝前に、**人差し指と中指で優しく押圧しながら深呼吸**
・アロマオイルやお灸と組み合わせることで、さらにリラックス効果が高まる
・心がざわついて眠れない時、枕に後頭部を預けてこの部分に意識を向けるだけでも効果的

臨床での応用
・百会や脳戸と併用することで、**「上に昇った気を整える三点セット」**となる
・精神症状や更年期症状の「脳疲労型」の患者に特に相性が良い
・うつ状態、不安障害などで「頭の中が休まらない」「頭の後ろが痛む」と訴える人にも有用

→天柱(てんちゅう)

←絡却(らっきゃく)

→足の少陰腎経

←手の太陽小腸経

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