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天柱(てんちゅう) |

“頭が重いのは、心が支えを失っている証”
天柱に触れたとき、
身体の重心が戻り、思考の迷いが消えていく。
そこに、再び天を支える「静かな強さ」が生まれる。
英語
Bladder(BL)10
Tian Zhu(Celestial Pillar)
天柱(てんちゅう)
足の太陽膀胱経10
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
天柱
てんちゅう
tenchu
取穴部位
瘂門(あもん)穴の外1寸3分。
後頭骨の下縁、髪の生え際で、僧帽筋の外縁に沿って取る。
首をやや前に倒すと、後頚部にできる2本の太い筋(僧帽筋外縁)の内側に指が落ちるポイント。
筋肉
僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋(頭部を支える“柱”のような筋群)
運動神経
副神経、頚神経叢筋枝、脊髄神経後枝
知覚神経
大後頭神経(後頭部〜頭頂の感覚を司る)
血管
後頭動脈(頭皮と筋肉への血流を担う)

主治
・後頭部痛、頚部こり、頭重感
・めまい、眼精疲労、目の奥の鈍痛やかすみ
・不眠、神経過敏、交感神経の過緊張
・高血圧傾向、耳鳴り、肩背部の硬直
・緊張性頭痛やストレス起因の神経症状
・鼻閉やアレルギー性鼻炎(鼻通との連携時)
名前の由来(オリジナル解釈)
「天柱」とは、“天を支える柱”という荘厳な名称。
頚椎、特に上部頚椎はまさに頭(天)を支える生理的構造物であり、
その両脇に位置するこの経穴は、「精神と肉体の接点」を表す場所と考えられる。
また、「天=神経・精神世界」、「柱=構造・安定性」を象徴し、
混乱した意識・不安定な心を“再び垂直に立たせる”力を持つ。
中医学的意義
・膀胱経の「陽気の軸」を整える重要な要穴
・“清陽の気”を頭部に巡らせ、“濁陰の気”を体幹に下ろす通道として働く
・風寒の邪が頚部から侵入する“風の門”であり、防御の要でもある
現代的応用
・「首の後ろが張って頭がぼーっとする」などのPC・スマホ疲労に効果的
・姿勢不良からくる頚椎の圧迫症状の改善(自律神経圧迫緩和)
・深い呼吸ができない人に、「首をゆるめて肺を広げる」導入口となる
・“神経が張り詰めて眠れない”ような状態に、緊張を抜く支点となる
スピリチュアルな示唆
・天柱は、「天(魂・霊性)」と「地(肉体)」を繋ぐ**魂の背骨**
・霊性を地に下ろすと同時に、意識を上へと導く通路でもある
・瞑想前やヒーリングの際、この部位を緩めると「通り道」が開かれる感覚がある人も
セルフケア・活用法
・入浴後、左右の天柱を親指で軽く押圧しながら首を前に倒すことで、
「脳を下に休める」作用が期待できる
・深い呼吸を意識しながら、この部分を温めると副交感神経が優位になりやすい
・お灸も有効。長時間デスクワークの人には、毎晩5分の“天柱タイム”が推奨される
臨床応用
・不眠症、緊張型頭痛、自律神経失調症、更年期症状など、多くの現代病に応用可能
・鼻づまりやアレルギー症状には「迎香」「合谷」などと組み合わせて調整
・「頭が前に突き出ている」姿勢の矯正にも一役買う経穴
・心理的圧迫感を伴う肩こり・首こり・背中のこわばりに極めて有効
→大杼(たいじょ)
←玉枕(ぎょくちん)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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