HOME | 経絡・経穴(ツボ) | 足の太陽膀胱経 | 気海兪(きかいゆ)

経絡・経穴(ツボ)

気海兪(きかいゆ)

(気の海の扉)

気海兪は、自分の“気”の根源に戻る場所。

疲れ果ててしまった日、

ここを温め、深く息をしてみてください。

気の海が、あなたの中にまた流れ出すでしょう。

英語
Bladder(BL)24
Qi Hai Shu (Sea of Qi Shu)

気海兪(きかいゆ)

足の太陽膀胱経24
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang

気海兪
きかいゆ
kikaiyu

取穴部位
第3腰椎棘突起下端の外1寸5分(左右対称)
へその高さを基準に、背中側で同じ高さにある腰椎3番と4番の間を探ると見つけやすい。

筋肉
脊柱起立筋群(最長筋、多裂筋)、腰背腱膜

運動神経
腰神経前枝(L3)

知覚神経
腰神経後枝(L3)

血管
第3腰動脈

足の太陽膀胱経

主治
・慢性疲労、気虚体質、元気が出ない、虚弱体質
・便秘、下痢、腹部の張りや冷え、食欲不振
・腰痛、坐骨神経痛、生理不順、不妊、頻尿・夜尿症
・意欲低下、無気力、うつ症状、更年期の不調、慢性ストレス反応

名前の由来(オリジナル解釈)
「気海」は、“気”の集まる海とされる重要な概念。
「兪」は“出入口”や“流れ口”を意味し、ここでは**“生命エネルギーが背面から出入りする港”**のような存在。
東洋医学では、前面の任脈にある「気海」とペアで用いられることが多く、
陰陽の呼応関係をなすポイントでもある。
背中の気海兪は、身体の「陽」の側から“気の海”を活性化させるスイッチである。

中医学的意義
・気虚・陽虚による倦怠感や冷えに特効。特に「脾気虚」「腎陽虚」にも応用される。
・「気海」は“元気の貯蔵庫”であり、生命力ややる気の源泉。
・気海兪はその貯蔵庫にアクセスし、**全身の気を調え、充電させる重要穴**。

現代的応用
・ホルモンバランスの調整、内臓下垂や腹圧低下の改善
・長時間座り仕事による腰のだるさや血流障害へのケア
・呼吸の浅さ、動悸、不安感といった自律神経の乱れに対しても間接的に効果あり

精神・エネルギー的意味
・「気が抜ける」「気が滞る」など、“気”にまつわる状態は人生の活力に直結する。
・気海兪は、自分を立て直すための“内なるスイッチ”のような場所。
・不安・迷い・怠惰などに囚われた時、ここに意識を向けると“原点回帰”できる。
・「もう一度、立ち上がろう」とする時に背中を押してくれる穴。

臨床応用例
・気海兪 + 命門(GV4) → 気虚・陽虚の改善、慢性疲労、不妊症に効果的
・気海兪 + 関元兪(BL26) → 腹部冷え、消化不良、生理不順、気うつ傾向の軽減
・気海兪 + 腎兪(BL23) → 精力低下、冷え性、腎虚対策

セルフケア・生活応用
・朝の目覚めに、軽くこのツボをこぶしでトントンと刺激すると、頭と体がすっきりする。
・疲労困憊の日は、このツボに温灸を3〜5分。おへその気海との“前後ダブル温灸”も効果抜群。
・呼吸が浅い人は、このツボに意識を向けながら深呼吸するだけでも、エネルギー循環が高まる。

→大腸兪(だいちょうゆ)

←腎兪(じんゆ)

→足の少陰腎経

←手の太陽小腸経

関連記事

膀胱 東洋医学