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大腸兪(だいちょうゆ) |

(手放す智慧のツボ)
大腸兪は、身体だけでなく心にも詰まりがちな現代人にとって、
「ためこまないこと」の大切さを教えてくれる場所。
いらないものを出すことで、本当に必要なものが見えてきます。
英語
Bladder(BL)25
Da Chang Shu(Large Intestine Shu)
大腸兪(だいちょうゆ)(大腸経の兪穴)
足の太陽膀胱経25
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
大腸兪
だいちょうゆ
daichoyu
取穴部位
第4・第5腰椎棘突起間の外1寸5分(左右対称)
骨盤のやや上、腰の中央よりやや下方。
手のひらを腰に当て、親指が自然に当たるあたりを目安とすると見つけやすい。
筋肉
脊柱起立筋群(多裂筋、最長筋)
腰背腱膜
運動神経
腰神経前枝(L4, L5)
知覚神経
腰神経後枝(L4, L5)
血管
第4・第5腰動脈枝

主治
・便秘、下痢、過敏性腸症候群(IBS)、腸内ガスによる膨満感
・下腹部の冷え、排便困難、直腸下垂、痔の補助療法
・腰痛、特に座りっぱなしや便秘由来の腰部不快感
・慢性的な肌荒れ(腸内環境との関係)、吹き出物、多汗・体臭
・心身の“溜め込みすぎ”による気滞症状(イライラ、無気力)
名前の由来(オリジナル解釈)
「大腸」は身体にとって“不要なものを出す最終出口”。
「兪」は出入口、エネルギーの通り道。
つまり大腸兪とは、**「溜め込んだものを手放すための扉」**であり、
肉体的な排泄だけでなく、感情・思考・情報など、あらゆる“滞り”を流す要穴。
現代人にとって、この“手放す力”は最も見失われやすいものの一つ。
中医学的意義
・大腸は「伝導の官」=不要なものを外に運ぶ臓腑。
・便秘・ガス・下痢といった排泄トラブルは“肺と大腸の表裏関係”にも影響する。
・大腸兪は腸管運動の促進だけでなく、「肺気のめぐり」も整える要所。
・気滞・湿邪・食積による“消化のうっ滞”にも対応。
現代的応用
・腸脳相関(gut-brain axis)の観点から、自律神経のバランス調整にも重要。
・慢性ストレスや緊張による便通異常にもアプローチ可能。
・マッサージや指圧で「お腹が鳴る」「便意が戻る」といった反応が出やすいポイント。
精神・エネルギー的意味
・「溜め込み」「こだわり」「抱え込みすぎ」によるエネルギー停滞に効く。
・手放すことで新しいものが入るスペースができる――その象徴的なツボ。
・人生において「不要な執着」「思い込み」「過去の痛み」などを流すサポートにも。
・“詰まり”を解消することで、思考や感情もスムーズになる。
臨床応用例
・大腸兪 + 天枢(ST25) → 便秘・下痢の調整、腸内環境のバランス
・大腸兪 + 肺兪(BL13) → 肺・大腸の表裏連関による排出の強化
・大腸兪 + 気海兪(BL24) → 腸の冷え、気滞・気虚体質の調整
セルフケア・生活応用
・朝起きた時に軽く背中の大腸兪をこぶしで叩くと、排便を促すスイッチに。
・便秘がちな人は、温灸やカイロでこの部分を温める習慣をつけると良い。
・深呼吸しながらこのツボを意識するだけで、「不要なものを吐き出す」イメージが湧き、心が軽くなることも。
→関元兪(かんげんゆ)
←気海兪(きかいゆ)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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