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関元兪(かんげんゆ) |

(内なる火を再点火するツボ)
関元兪は、外から奪われがちな時代において、
自分の内側に眠る「生きる力」と再びつながるための鍵。
折れそうな時こそ、このツボに意識を戻してみてください。
英語
Bladder(BL)26
Guan Yuan Shu(Origin Pass Shu)
関元兪(かんげんゆ)
足の太陽膀胱経26
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
関元兪
かんげんゆ
kangenyu
取穴部位
第5腰椎棘突起直下の外1寸5分(左右対称)
骨盤の中心付近、仙骨の上部に近い位置で、腰部の安定感の要。
立ったまま骨盤の骨(腸骨稜)の一番高いところに指を置き、背骨に向かってたどると第4~5腰椎レベルに到達する。
筋肉
脊柱起立筋群(多裂筋、最長筋)
腰背腱膜
運動神経
腰神経前枝(L5)
知覚神経
腰神経後枝(L5)
血管
第5腰動脈枝、仙骨外側動脈

主治
・下腹部の冷え、虚弱体質、月経不順、無月経、不妊症、インポテンツなど
・慢性疲労、腎陽虚、尿トラブル(頻尿、残尿感、尿漏れ)
・下痢、慢性便秘、下腹部の違和感や硬さ
・坐骨神経痛や下肢のだるさ、腰部の重だるさ
・気力が湧かない、根気が続かない、心身ともに“抜け殻”のような状態
名前の由来(オリジナル解釈)
「関元」とは、生命エネルギー(元気)が集まる関所、いわば“命の根”のような場所を意味します。
「兪」はそのエネルギーを背中側から支え、呼応させる“調整弁”。
つまり関元兪は、**「命の源を背後から活性化するツボ」**であり、
生命力の根っこに火を灯すスイッチでもあります。
身体の奥底から温かさが湧き上がってくるような、そんな感覚をもたらす場所。
中医学的意義
・関元兪は「腎陽を補い、元気を生む」要穴。
・腎と関元は密接に関係しており、精・気・神を養う根本の場。
・「関元実すれば気は満ち、関元虚すれば気は漏れる」と言われるように、
ここを整えることで気血津液のめぐり全体に影響を与える。
・特に腎陽虚(冷え、無力感、性機能低下など)には第一選択となるツボ。
現代的応用
・ストレスや過労による「副腎疲労」の回復サポートとしても注目される。
・体力の底上げ、基礎代謝の活性化、ホルモンバランスの調整など多岐に活用可能。
・西洋医学では「対処が難しい」とされる冷え症や虚弱体質への自然なアプローチ。
精神・エネルギー的意味
・人生に疲れ果て、「やる気」や「希望」を見失ったとき、
関元兪は“エネルギーの火種”を思い出させてくれる。
・内なる生命力とつながりなおす場所。呼吸を深くし、重心を下ろすことで安定感が生まれる。
・意志の力、再起の力を回復させ、「自分の人生に責任を持つ」気持ちを呼び起こす。
臨床応用例
・関元兪 + 腎兪 → 腎精・腎陽の補益、虚弱・冷え性・性機能低下などに
・関元兪 + 大腸兪 → 下腹部の緊張緩和、腹部の活性化、便通の正常化
・関元兪 + 中脘(任脈)→ 気虚による胃腸機能の低下へのサポート
セルフケア・生活応用
・朝起きてすぐ、このツボの周辺を両手で押圧して深呼吸を3回。
→ 一日を「自分のエネルギー」で始めるリズムが整う。
・冷えが強い人は、夜寝る前に関元兪を温灸やカイロでじっくり温めると良い。
・「気が抜けている」と感じたとき、ここに触れながら丹田を意識するだけで、
精神の“中心軸”が戻ってくる感覚を得られることも。
→小腸兪 (しょうちょうゆ)
←大腸兪(だいちょうゆ)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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