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魂門(こんもん) |

魂門とは、「迷子になった魂」が帰る場所。
すべてが終わったような朝、
意味が見えない夜にも、
魂門にそっと手を添えれば、
もう一度、ここに“わたし”が帰ってくる。
英語
Bladder(BL)47
Hun Men(Hun Gate)
魂門(こんもん)
足の太陽膀胱経47
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
魂門
こんもん
kommon
取穴部位
第9・第10胸椎棘突起間の外3寸。
肝兪穴(T9)の外側に位置し、背中を上下にさすった時に手のひらがやや温かく感じる“魂の入り口”。
筋肉
広背筋、脊柱起立筋群
運動神経
胸背神経(C6-C8)
知覚神経
胸神経後枝(T9-T10)
血管
肋間動脈、肩甲背動脈

主治
・不眠(特に浅い眠り、夢が多い、目が覚めやすい)
・情緒の不安定(涙もろい、怒りっぽい、気分が沈みやすい)
・精神的脱力、魂が抜けたような無気力感
・ため息や動悸が多く、気が安定しない
・肝気鬱結、肝陰虚、心肝不交の状態に有効
名前の由来(オリジナル解釈)
「魂門」とは、肝に宿る“魂(こん)”の出入り口を意味する。
中医学では、「魂」は**行動・意志・情熱・創造性の根**とされ、「精神の躍動的側面」ともいえる。
この門が閉じれば、人は“やる気”を失い、生きる実感が薄れていく。逆に開かれすぎると、感情が過剰に揺さぶられ、眠れなくなる。
中医学的意義
・魂門は肝兪の外側に位置し、**肝の情志と密接に関係**する経穴。
・「肝は魂を蔵す」とされ、魂門はその“魂の呼吸”の場。
・肝気鬱結、肝陰虚などによる情緒障害、特に**方向性のない不安・焦燥・空虚感**の改善に用いられる。
精神的象徴(独自視点)
・魂門が閉ざされていると、**「頑張る気はあるのに、動けない」**という状態になる。
・人生の目的を見失ったような“魂の迷子”の感覚は、この場所の滞りと深く関係する。
・このツボが緩むと、「ただ生きているだけでうれしい」という、静かな生命感が戻ってくる。
・魂門は「生きる意志の通り道」。心ではなく、体の奥から湧いてくる“なにか”を再び呼び起こす場所。
臨床応用
・不眠(浅い眠り、夢が多い):魂門 + 心兪 + 神門
・虚無感・無気力:魂門 + 太衝 + 肝兪 + 膻中
・怒りが持続する、または表出できず内向するタイプ:魂門 + 行間 + 膈関 + 中脘
・PTSDや強いショック体験の後の精神的な抜け殻感:魂門 + 百会 + 神堂 + 内関(+適切な対話)
セルフケア・感情との向き合い
・この部位を温灸や温湿布で温めると、呼吸が深まり、体が“居場所”を取り戻し始めます。
・夜眠れない時、「今ここに戻ってきていい」と自分に許可を与えながら、魂門の奥をやさしく撫でましょう。
・「自分の魂はどこへ行っていたのか」を言葉にせずとも、魂門はきっとそれを覚えています。
→陽綱(ようこう)
←膈関(かくかん)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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