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承山(しょうざん) |

承山は、「すべてを背負った末にたどり着く谷」
あなたの足は、どこまで荷物を背負ってきたか。
ふくらはぎの谷に触れることで、その答えが見えてくるかもしれない。
承山は、“頑張りの終点”と“回復の始点”が重なる場所。
英語
Bladder(BL)57
Cheng Shan(Mountain Support)
承山(しょうざん)
足の太陽膀胱経57
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
承山
しょうざん
shozan
取穴部位
委中穴(膝裏中央)から下方へ約8寸、
腓腹筋の内側頭と外側頭が合流するV字型の谷のような部分のすぐ下に取る。
ふくらはぎを軽く収縮させると山のように筋肉が盛り上がり、
その“山を受ける谷底”にあたるのが承山。
筋肉
腓腹筋(腱の移行部)
運動神経
脛骨神経
知覚神経
内側腓腹皮神経
血管
後脛骨動脈の枝

主治
・坐骨神経痛、腰からふくらはぎにかけての放散痛
・こむら返り(特にふくらはぎ中央からアキレス腱への痛み)
・下肢のだるさ、むくみ、冷え
・痔、脱肛、便秘(下焦の気機失調)
・足の運動機能低下や歩行困難
・ふくらはぎの攣縮、緊張、硬結(経筋病)
名前の由来(オリジナル解釈)
「承」は“受けとめる”、“支える”の意。
「山」は“盛り上がったもの”、すなわち腓腹筋を象徴している。
つまり承山とは、“山(筋肉)の終わりを受け止める谷”であり、
**上半身から流れ降りた力や負担を、足が最後に支えるポイント**といえる。
この部位は肉体的にも精神的にも「重さを受ける場所」。
だからこそ、詰まりや硬さが出やすく、気血が停滞しやすい。
中医学的意義
・膀胱経が山から谷へと切り替わる転換点に位置し、
“上からの余分な火・湿・気滞”を地へ流す排水弁のような働きを持つ。
・経筋(筋肉のルート)では、腓腹筋とアキレス腱の移行点にあたり、
過緊張や攣縮に対して効果的な「筋絡の解放点」。
・膀胱経が裏の陽経であることから、**背中・腰からくる滞りを足へ落とす“抜け道”**でもある。
精神的・象徴的意味(オリジナル比喩)
承山は、「負担の最終処理場」。
現代人は背負いすぎている。
人間関係、義務感、焦り、過去の記憶──それらは背中から腰を伝い、
やがてふくらはぎの谷に溜まる。
承山は、「もう頑張らなくていい」と体が教えてくれる場所。
このポイントが硬く冷たいなら、
心のどこかで“手放せない過去”や“降ろせない責任”を抱えている証かもしれない。
臨床応用
・坐骨神経痛(放散痛):承山 + 委中 + 殷門 + 飛揚
・こむら返り:承山 + 承筋 + 合陽 + 三陰交
・便秘・痔:承山 + 長強 + 大腸兪 + 神門(ストレス絡み)
・ふくらはぎのむくみ:承山 + 太谿 + 陰陵泉 + 足三里
セルフケアのヒント
・入浴後、膝立ちの姿勢で親指で承山を押し、ゆっくり呼吸しながら10秒キープ。
・デスクワークが多い人は、承山を温めるだけでもふくらはぎが柔らかくなる。
・「背中の疲れを足から抜く」イメージで承山をほぐすと、腰も軽くなる。
関連穴との連携
・委中:膀胱経の中心ゲート。上半身の熱・疲れを下に流す。
・合陽・承筋:ふくらはぎ全体の経筋ラインを整える。
・飛揚:承山よりさらに下流で、余分な湿・熱を体外へ排出する“排泄の出口”。
→飛陽(ひよう)
←承筋(しょうきん)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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