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京骨(けいこつ) |

京骨 ——「グラつく時代に、地に足をつける“都の礎”」
自分の居場所がわからなくなったとき、
まず足元に意識を戻してみる。
京骨は、心の“帰る場所”を思い出させてくれる。
英語
Bladder(BL)64
Jing Gu(Capital Bone)
京骨(けいこつ)(原穴)
足の太陽膀胱経64
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
京骨
けいこつ
keikotsu
取穴部位
第5中足骨粗面(小指側の出っ張り骨)の後下方にある肌の裏表の境目、指で触れると自然に落ち込む小さなくぼみに取る。
足裏と足背の境目を意識すると、確実に取れる。
筋肉・腱
短腓骨筋腱の停止部
運動神経
浅腓骨神経(短腓骨筋を支配)
知覚神経
外側足背皮神経(腓腹神経の枝)
血管
外側足底動脈の枝

主治(臨床応用)
・足部の外側痛、小趾側のしびれや腫れ
・歩行時の不安定感、足元のふらつき
・泌尿器系の異常(頻尿、排尿困難、腎の冷え)
・情緒不安(緊張しやすい、不眠、無意識の怒り)
・背部痛、腰痛、特に「内から湧くような痛み」
名前の由来(オリジナル解釈)
「京骨」の「京」とは、本来「都」「中心地」「集まる場所」を意味する漢字。
「骨」は文字通り骨の要所。つまりこの経穴は、
**足の“骨の都”=身体の重心が集まる場**と捉えられる。
また、「京」という文字には、
**情報やエネルギーが集中し、そこから発信される**という象徴的な意味もある。
つまり「京骨」は、
▶ 身体の“下の都”
▶ 全身の気の出発点のひとつ
▶ 重心を整え、内的安定を再構築する場所
と考えられる。
中医学的意義
・膀胱経の原穴(五臓と深く連動する「源のツボ」)
・原穴は「元気」の出発点・調整点であり、腎との関係が深い膀胱経の原穴として、
**腎精・腎気の根幹にアクセスする要所**
特に、
・根拠のない不安
・足元が落ち着かない感覚
・心がふわついて地に足がつかない
といった状態には、この原穴が非常に効果を発揮する。
象徴的な意味(独自比喩)
京骨は「足の拠点」であり、
**“地に足をつける感覚”を取り戻す鍵**である。
例えるなら、
・高速で飛ばした思考や感情を「地に降ろす」ハブ空港
・ぐらつく足場を整える「基礎杭」
・嵐のなかでも動じない「都の礎」
つまり、**心身が外に引っ張られそうなとき、内に立ち返る地点**。
そこが「京骨」。
臨床活用
・情緒不安・不眠:京骨+太渓(腎経の原穴)でバランス調整
・慢性的な腰痛:京骨+崑崙+委中で膀胱経ラインを通す
・腎陽虚による夜間頻尿:京骨+命門+腎兪
・歩行不安定:京骨+申脈で足首を固める(身体の根を立て直す)
セルフケアのヒント
・疲れて帰宅したとき、京骨を親指で押すと足元から「戻ってくる感覚」がある
・朝起きて気が散漫なときに京骨を刺激し、深呼吸するとグラウンディングになる
・素足で京骨の部位を大地に密着させると、精神的にも安定する
関連経穴との関係
・太渓(腎経の原穴):京骨とのセットは腎-膀胱系の原穴コンビ
・崑崙・申脈:足首周囲の連携穴。動作や平衡感覚に直結
・至陰:京骨より末端側の起点。経絡全体の始まりと終わりの関係
→束骨(そっこつ)
←金門(きんもん)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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