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会陰(えいん) |

「地に立つ力」や「肉体と精神の再統合」
英語
Conception Vessel(CV)1
Huiyin(Meeting of Yin)
会陰(えいん)
奇経 任脈1
The Ren Meridian (Ren)
会陰
えいん
ein(perineum)
取穴部位
男性では陰嚢と肛門の中間点、女性では後陰唇交会部と肛門との中間点。
仰臥位または側臥位で、股間部を軽く開いた自然体にて探ると、最も柔らかく、かつ身体の底を感じられるポイントに位置する。
坐骨結節を結ぶ線の中央よりやや前寄り。
筋肉
会陰腱中心、外肛門括約筋、深会陰筋
運動神経
陰部神経(仙骨神経叢より分岐)
知覚神経
陰部神経、後大腿皮神経の会陰枝
血管
内陰部動脈の会陰枝、外陰部動脈の細枝
主治
- 尿閉、頻尿、夜間尿失禁、排尿困難
- 便秘、痔疾、肛門周囲の違和感
- 陰部の冷え、性機能の減退、インポテンツ
- 会陰部の痛み・灼熱感
- 産後の回復遅延、子宮脱の傾向
- 精神不安、不眠、根のない不安感
名前の由来
「会陰」の「会」は“集まる”、“交わる”を意味し、「陰」は“陰部”と“陰の気”を象徴する。 このツボは**身体の陰が集約する場所=全身の「陰の気」の会所(えしょ)**であり、任脈・督脈・衝脈の三脈が交会する極めて重要な地点。
また、陰陽が分かれる端点でもあるため、「天地人の根源が集う場所」とも言える。
臨床的意義(独自視点)
- 生命の「根」であり、**命門との対極にある“陰の命門”**と捉えることもできる。
- 精神的に“地に足がつかない”人、または“恐れに根差した生き方”をしている人に有効。
- この部位が緊張している人は「根源的な安心感」を持てていない傾向がある。
- 瞑想や丹田呼吸と併用することで、気の下降・沈静・統合の感覚を取り戻すことができる。
- 出産・性・排泄という、生命の入口と出口が集う場所ゆえ、「肉体と精神の再統合」に使える。
東洋哲学的考察
古来より「会陰」は“氣の根”とされ、**仙道や気功では「下丹田の下の封印」**とも表現される。 ここが閉じていると、どれほど頭で気をめぐらせても“身体に降りてこない”。 逆に、会陰が開いていると、「氣」が自然に降りてきて、足腰に力が宿る。 これは“地に立つ感覚”、“生きる力”と深く関係する。
また、会陰は天地を結ぶ通路の「地」の最下点であるため、ここに触れることは **自分がこの地に生まれてきた意味を再確認する行為**でもある。 施術者がこの点に向き合うには、身体だけでなく魂への敬意も必要とされる。
補足・臨床での応用
- 直刺せず、間接灸・温熱刺激・微細接触が中心。
- ヨガや武道の「ムーラバンダ(会陰の締め)」と連動させると、治療の深化に役立つ。
- 「全身の力が抜けない人」に対し、会陰部に意識を落とさせるだけでも副交感神経が優位になる。
- 強いショック・トラウマ後に“エネルギーが身体に戻ってこない”ような状態に対し、再統合を促す要穴。

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