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承漿(しょうしょう) |

「唾液という命の水を受けとる門」
「本音を出せず飲み込んできた人」に向けたツボ。
英語
Conception Vessel(CV)24
Cheng Jiang(Sauce Receptacle)
承漿(しょうしょう)
奇経 任脈24
The Ren Meridian (Ren)
承漿
しょうしょう
shosho
取穴部位
オトガイ唇溝(下唇と顎の境目にあるくぼみ)の正中に取る。
口を軽く閉じてリラックスした状態で、下唇の中央真下の窪みに位置する。
筋肉
口輪筋、下唇下制筋、オトガイ筋
運動神経
顔面神経(下顎縁枝)
知覚神経
下顎神経(オトガイ神経)
血管
下唇動脈(顔面動脈の枝)
主治
- よだれが出る(流涎)、唾液の異常分泌
- 口のゆがみ(顔面神経麻痺、歪み)
- しゃべりづらさ、口の中が乾く
- 歯肉炎、口内炎、口角炎
- 不眠、神経性の口周囲の緊張
名前の由来(オリジナル解釈)
「承」は“受けとめる”、“支える”という意味。「漿(しょう)」は“とろりとした液体”、すなわち**唾液や精気の象徴**である。
承漿とは、**天(神)から授かった滋養の水(津液)をしっかりと受けとめる器**としての意味を持つ。
古来より、唾液は“命の泉”とされ、承漿はそれを体内に循環させる重要な関門であると同時に、**心と言葉、身体の境界が現れる場所**とも言える。
象徴的意義と精神的側面
- 「言葉に出せない思い」が顎の奥に溜まり、口周囲に緊張として現れる
- 本音を飲み込み続けた人は、この場所にこわばりが生まれる
- 承漿は「出すべき言葉と、飲み込むべき沈黙」のバランスを象徴する経穴
- 人との境界(口を閉じる/開く)をつかさどる“感情の水門”でもある
臨床応用のヒント
- ストレスによる口の渇き(心火の亢進)には、承漿を軽く冷やすような手技
- 不眠により舌が動きづらい、しゃべりにくい時に使うと、スムーズな流れを回復させる
- 言葉を飲み込む癖のある人に、承漿から舌下部へと指圧を加えると、自然と呼吸が深くなる
セルフケアと内観ワーク
- 夜の歯磨き後、軽く下唇の下をマッサージして「今日、我慢した言葉」を静かに思い出す
- 鏡の前で承漿を軽く指先で押さえ、「私は言葉を選ぶ自由がある」と唱える
- 唾液を意識的に飲み込むことで、身体に“滋養が流れている”という感覚を取り戻す

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