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中極(ちゅうきょく) |

「募穴」としての意味にとどまらず、“生きる根源”としての機能。
性と命の感覚、そして「存在意識」。
エネルギー・精神・感情の統合的視点。
英語
Conception Vessel(CV)3
Zhong ji(Central Pole)
中極(ちゅうきょく)(膀胱経の募穴)
奇経 任脈3
The Ren Meridian (Ren)
中極
ちゅうきょく
chukyoku
取穴部位
神闕(しんけつ/へそ)の下4寸で、曲骨(恥骨上縁)の上1寸。
白線上の正中で、腹直筋鞘の交会部に位置する。
腹部を軽く凹ませた際、下腹部の「中心の窪み」に自然と指が収まる場所。
筋肉
白線、腹直筋腱膜
運動神経
主に肋間神経(下位)の枝
知覚神経
腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼡径神経の枝
血管
浅腹壁動脈、下腹壁動脈の枝
主治
- 膀胱の虚寒による頻尿、残尿感、尿閉
- 生殖機能の低下(インポテンツ、早漏、不妊)
- 月経不順、月経過多、子宮内膜症、子宮筋腫
- 遺精、白帯下(おりもの過多)、精力低下
- 腰痛、下腹部の違和感・鈍痛
- 自律神経の失調による下焦の不調
名前の由来
「中」は**中心・根幹**、「極」は**極まる・到達点**を意味する。 「中極」はすなわち、**人間の生命力が集まり、そこから再び広がっていく“根源の極点”**。 任脈上において、**精・血・津液の気が集う『生殖と排泄のハブ』**であり、同時に膀胱の募穴として「水の氣の溜まり場」ともなる。
エネルギー的意義(独自視点)
- 中極は**水・精・陰の氣の“源泉”に最も近い場所**である。
- ここが開かれることで、生命活動の根底にある**「本能的な氣」**が流れ始める。
- この経穴は“氣がうごめき始める場所”であり、意識の深層、特に**性と存在の核**と強く結びついている。
- 西洋医学でいう「仙骨神経叢」や「副交感神経系」にも通じる働きがあり、
緊張からくる膀胱や子宮の収縮、精神的な性の萎縮にも作用する。
心身の状態に応じた臨床応用
- 「自分の命のリズムが掴めない」…中極に氣が入らないと、
時間や性周期・排尿排便リズムが狂いやすくなる。 - 「性に対するブロック・嫌悪感」…この経穴が冷え、緊張していることが多い。
温灸や軽圧で“感覚を思い出す”ことが重要。 - 「自分の生きる根拠がわからない」…中極の氣の滞りは、
“存在の価値”への確信を曇らせる。深い呼吸と共に内観を促すと効果的。
補足:なぜ“募穴”なのか?
募穴とは、臓腑の「氣」が集まりやすい場所であり、体表に現れやすいポイント。 中極は膀胱の募穴であり、「水をため、排し、解き放つ」という機能を体現する。 つまり、**感情・毒素・性エネルギーを“ためるか、解放するか”の分岐点**。 ここにアプローチすることで、**内面に溜め込んだ不要なエネルギーが自然に排出される**。

→関元(かんげん)
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→督脈
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