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華蓋(かがい) |

「心の蓋」「表現する力」「自我の守り」のツボ
英語
Conception Vessel(CV)20
Hui Gai(Florid Canopy)
華蓋(かがい)
奇経 任脈20
The Ren Meridian (Ren)
華蓋
かがい
kagai
取穴部位
天突穴の下2寸、胸骨角の高さ、胸骨正中線上。胸郭の最上部に位置し、「内なる声の守り蓋」とも表現される。
筋肉
大胸筋(浅層)、内肋間筋(深層)
運動神経
肋間神経(筋枝)
知覚神経
肋間神経前皮枝、鎖骨上神経(頸神経叢)
血管
内胸動脈の枝(前穿通枝)
主治
- 咳嗽、喘鳴、気管支炎、咽頭部の乾燥感
- 胸中の閉塞感、喉の緊張による声枯れ
- 心因性呼吸障害、胸郭の緊張
- 「胸を張れない」心理状態
名前の由来(オリジナル解釈)
「華蓋」は、古代中国で**天子や神聖な存在の頭上を守る傘や覆い**を意味します。 胸におけるこの経穴は、「心の玉座を外界から守る蓋(ふた)」であり、 **外界の混乱や騒音から“呼吸と魂の静寂”を守る天の華のような守護者**といえます。
つまり華蓋は、「内なる静けさを取り戻すための天の帳(とばり)」でもあります。
象徴的意義と精神的対応
- 「声が出ない」「本音が言えない」「胸が詰まる」といった状態に象徴的に関わる。
- 自信喪失、萎縮、自我の曖昧さの回復に寄与。
- 喉と胸の“通り道”の入口を司るツボとして、自己表現や深呼吸の鍵となる。
臨床応用のヒント
- 慢性の咳・喉の違和感が長引く患者に。
- 「心の奥からのため息」が出づらい人に、深い呼気を促す。
- 発声障害や緊張性の構音障害にも間接的に活用。
セルフケアと感情の手放し
- 胸元に手を当てて、呼吸とともに「重たい胸の蓋が開く」イメージを持つ。
- 緊張時にはこのツボに指を添えて、心の中で「私は守られている」と唱える。
- 就寝前にこの経穴をやさしく撫で、日中のストレスや言えなかった言葉を静かに手放す。

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