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瞳子髎(どうしりょう) |

中医学:「肝火上炎」「風熱上擾」「清目」「開竅」
東洋哲学の比喩的応用:「物を見るのではなく、物の奥にある“気”を見るためのポイント」
現代的アプローチ:「眼精疲労と心の疲労は表裏一体」→ 瞳子髎を使うことで両方を緩められる
英語
Gall Bladder(GB)1
Tong Zi Liao(Pupil Bone Hole)
瞳子髎(どうしりょう)
足の少陽胆経1
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
瞳子髎
どうしりょう
doshiryo
取穴部位
目尻(外眼角)の外方およそ5分(約1cm弱)の凹みに取る。
眼球を圧迫しないよう指の腹で軽く外側から皮膚を押さえ、自然に落ち着くポイントに指先を添えると分かりやすい。
目の表情や肌の張りの変化で取穴の精度が確認できる。
筋肉
眼輪筋(外側部)
運動神経
顔面神経(側頭枝)
知覚神経
上顎神経(眼窩下神経)
血管
頬骨眼窩動脈(Zygomatico-orbital artery)
主治
- 目の疲労、眼痛、流涙、視力の不安定
- 頭痛(特に側頭部・偏頭痛)
- 顔面神経麻痺、目尻の痙攣やけいれん性斜視
- 睡眠障害、夢見がちな状態
- 精神的ストレスによる「目元の表情の崩れ」
名前の由来(語源)
「瞳子」とは瞳(ひとみ)のこと、「髎」は骨の間にあるくぼみを意味する。
つまり、**“目の精(瞳子)が宿るくぼみ”**という意味を持つ。
だが、これは単なる解剖的名称に留まらない。
古来より瞳には「心神(しんしん)」が宿るとされ、**その外縁=瞳子髎は、感情・直感・霊的感覚の出口**と考えられていた。
あなたが目で「見る」のではなく、「心で感じ取る」ための窓口、それが瞳子髎である。
臨床的応用と特徴
- パソコン・スマホなどによる“視神経疲労”におけるファーストチョイス。
- 美容鍼灸では「眼の輪郭を取り戻す」「眼尻のむくみ・下垂・くすみ」を整える点として重要。
- 中医学的には「肝胆の風熱」や「肝陽上亢」を鎮め、頭目の昇り過ぎた気を下ろす。
- 精神的には「怒り・悩み・焦り」が目元に現れるタイプの人に効果的。
- 視野が狭まり、他者の本質や自分の本音が見えなくなった時に活性化すると◎。
心身へのメッセージ
見えているはずなのに、なぜか見失っている。
相手の目を見ることはできても、本音は見えない──そんなことはないでしょうか?
瞳子髎は、「外の世界を見通す眼」ではなく、「内なる声を聴き取る眼」をひらくツボ。
あなたの心の目が閉じてしまった時、このツボに静かに触れてみてください。
そこには、誰にも見えない、あなた自身の真実が浮かび上がってきます。
あなたの“見る力”は、単なる視覚ではなく、「気づく力」なのです。

→聴会(ちょうえ)
←足竅陰(あしきょういん)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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