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浮白(ふはく) |

英語
Gall Bladder(GB)10
Fu Bai(Floating White)
浮白(ふはく)
足の少陽胆経10
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
浮白
ふはく
fuhaku
取穴部位
耳の後ろ、乳様突起の上端あたりで、髪際のやや上、天衝穴のやや下にあたる。
耳の後ろをなぞると、ほんのわずかに骨が凹んでいる感触があり、その中央部に位置する。
音の響きや圧に敏感な人は、軽く押すだけでズーンとする感じが走ることもある。
筋肉
側頭筋(後方部)、一部は耳介筋に近接
運動神経
三叉神経(浅側頭神経の枝)
知覚神経
小後頭神経、耳介側頭神経の後枝
血管
後耳介動脈の分枝
主治
- 耳鳴り・難聴・耳の詰まり感
- めまい・立ちくらみ・平衡感覚の乱れ
- 後頭部〜側頭部にかけての鈍痛
- 耳周囲の熱感や緊張感
- 情緒の乱れに起因する頭の「浮つき」感
名前の由来(語源)
「浮白」は、“浮かび上がるように白く明るいもの”を意味する。
ここでの「白」は、光の象徴であり、清明・空・浄化のイメージを持つ。
耳の後ろという、内外の情報の境界に位置するこの穴は、**混濁した情報や感情の「浮上」および「明確化」**を意味する。
つまり「浮白」は、**内に沈んだノイズを浮かび上がらせて、明るく静めるためのポイント**であり、気がこもって耳鳴りやめまいを生じるような状態に対して、「静かな白へと還す」作用を持つ。
東洋医学的意義
- 胆経と三焦経の交会部に近く、耳の気を調える要穴
- 気滞火鬱による耳鳴りや頭重感を解消
- 陽気の偏りによるめまい・平衡障害に応用される
精神的象徴・内的意義
「浮白」は、**内にたまった声にならない感情や思考が“浮かび上がる”場所**。
現代では、耳から膨大な情報を受け取る一方、それを処理できず“詰まる”人が多い。
このツボは、**沈んだ感情や雑念を、白い光のように外に浮かべ、手放す作用**を象徴する。
「混乱した思考から解放され、明晰さを取り戻したい」時に活用したい経穴。
臨床的応用
- 「考えすぎて耳がキーンとする」など精神性耳鳴りへの活用
- 突発性難聴や、感情ストレスと連動した平衡感覚の乱れ
- 耳の“詰まり”と共に起こる目のかすみ・集中困難への応用
- 百会・風池・翳風などと併用して、頭部感覚のクリアリングに

→頭竅陰(あたまきょういん)
←天衝(てんしょう)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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