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天衝(てんしょう) |

英語
Gall Bladder(GB)9
Tian Chong(Celestial Hub)
天衝(てんしょう)
足の少陽胆経9
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
天衝
てんしょう
tensho
取穴部位
耳の後ろの髪際を起点に、上方へ2寸、そこから前方へ3分の部位。
側頭部から後頭部へと移行するカーブの途中にあり、指圧時に軽い圧迫感があるポイント。
頭皮に触れると、音の響きや感覚の“抜け”を感じることがある。
筋肉
上耳介筋、側頭筋、後頭筋との境界部
運動神経
顔面神経(耳介後枝)、三叉神経
知覚神経
小後頭神経、耳介側頭神経の分枝
血管
浅側頭動脈の後方枝
主治
- 偏頭痛・側頭〜後頭部の重だるさ
- 耳鳴り・耳閉感・聴覚異常
- 目の奥の緊張・視界のぼやけ
- 頭のうっ血感・思考の鈍化
- 気分の停滞・内向的なストレス
名前の由来(語源)
「天衝」は、“天に向かって衝く(つく)”という意味。
「衝」は本来、“突き上げるエネルギー”を指し、この経穴は**頭頂へ向けて胆経の気が力強く駆け上がる通り道**であることを表している。
天を目指す力=内なる意思の解放点としての象徴的意味を持ち、「鬱滞した感情が頭に昇って詰まったときに、それを天へ突き抜けさせる突破口」となるツボ。
東洋医学的意義
- 胆経の気が耳周囲から頭頂部へ上昇する中継点
- 耳・目・頭の「感覚過多」による詰まりを開放する
- 肝胆火旺による頭部症状に用いると気機が開ける
精神的象徴・内的意義
「天衝」は、**考えすぎて頭が詰まっているとき、内側から天を突き破るための“突破の力”**を象徴する。
耳の後ろという部位の特性から、“聞きすぎて疲れた心”や、“言いたいことを飲み込んで頭に溜め込んでいる状態”に対して作用する。
気が頭に昇ってパンクしそうなときに、「衝いて抜く」ような働きでリリースされる。
つまりこのツボは、**“内圧からの開放・思考の昇華”**という意味を持つ、精神的にも非常に重要なポイント。
臨床的応用
- 片頭痛や耳鳴りが「ストレスで悪化する」場合に用いる
- ぼーっとする、集中力が続かない、などの頭の「停滞感」に
- 「頭が詰まって何も入ってこない」と感じる人への活性化ポイント
- 風池・風府・百会などと組み合わせることで気の通りが整う

→浮白(ふはく)
←率谷(そっこく)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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