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本神(ほんじん) |

「心神の還る場所」
英語
Gall Bladder(GB)13
Ben Shen(Root Spirit)
本神(ほんじん)
足の少陽胆経13
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
本神
ほんじん
honjin
取穴部位
神庭(督脈24)と頭維(胃経8)を結ぶ直線上で、頭維より内方1寸5分のところ。
生え際に沿ったラインで、眉を上げたときに前頭筋が動くポイントにある。
やや斜め上を見たとき、目の奥が開放されるような感覚を感じる部位。
筋肉
前頭筋
運動神経
顔面神経(側頭枝)
知覚神経
眼窩上神経(第1三叉神経枝)
血管
眼窩上動脈
主治
- 前頭部痛・目の奥の重だるさ
- 精神疲労・集中力の低下
- 眩暈(めまい)・軽い視界の歪み
- 情緒不安・不眠・夢精など心神不定
- 顔面のけいれんや眼瞼のピクつき
名前の由来(語源と象徴)
「本神」は、「神(しん)の本(もと)」すなわち「精神・意識の根源」に通じるツボ。
古典では「神とは、目に宿る精妙なるもの」とされ、額部にあるこの経穴は、**目・脳・心の三位が出会う場所**と考えられている。
また「本神」はかつて「本陣」とも表記され、兵が集まる司令塔を意味する。このことから、**心神をまとめ、統率を回復させる経穴**とも解釈される。
東洋医学的意義
- 肝胆火の上擾を鎮め、頭部の熱感・充血・怒りの感情を落ち着ける
- 少陽経が頭頂へ向かう経路上にあり、半表半裏の病に対し調整的作用を持つ
- 「本神」は精神的な収束点であり、心と肝のバランスを整える“脳内の休憩所”
象徴的意義・気の観点から
心が散乱し、考えがまとまらない時、「本神」は精神を呼び戻す“魂の戻り所”とされる。
現代でいえば、情報過多で「自分の考えが分からない」時に、**内なる静けさ**を取り戻すツボ。
このツボに触れることで、**“心神が本(もと)へ還る”=リセットされる**感覚をもたらす。
臨床応用・手技との組み合わせ
- 神庭(督脈)とともに使うことで、不眠・夢が多い・情緒の起伏などに効果的
- 目の奥の緊張や痛みには、眼窩周囲のツボ(晴明・攅竹など)との組み合わせが有効
- 頭が“カッカする”タイプの患者に、肝火を抑える補瀉手技と合わせて用いる

→陽白(ようはく)
←完骨(かんこつ)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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