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維道(いどう) |

“維道=身体の道を守る”
現代人が抱えやすい「行動不能・方向性の迷い」へのツボ
英語
Gall Bladder(GB)28
Wei Dao(Linking Path)
維道(いどう)
足の少陽胆経28
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
維道
いどう
ido
取穴部位
五枢穴の内下方5分、上前腸骨棘近くで鼠径部に近接する部位に取る。皮膚表面のわずかな張力の変化と腹膜の微細な動きが感じられる部分。
筋肉
外腹斜筋、内腹斜筋
運動神経
肋間神経、腸骨下腹神経
知覚神経
腸骨下腹神経
血管
浅腸骨回旋動脈
主治
- 下腹部の鈍痛・違和感
- 鼠径部のつっぱりや可動制限
- 月経痛・月経周期の乱れ
- 下肢の冷えや無力感(特に内腿・膝の内側)
- 股関節可動域制限、歩行不安定
名前の由来(象徴的な解釈)
「維」は“保ち続ける”という意味を持ち、「道」は“経路・進路・正道”を意味する。
すなわち「維道」とは、**身体における“真っ直ぐな巡り”を守る通り道**を象徴する。
胆経の流れが大腿へと本格的に移行する直前の“安定の門”ともいえる位置にあり、**外界との接触(股関節の動き)を保ちながら、内なる調和を支えるポイント**とされる。
東洋医学的意義と現代的応用
- 胆経が体幹から脚部へ流れ出す「分水嶺」のような位置にあり、**陰陽の境界をなだらかに連結する作用**を担う。
- 「維道」に気血の滞りがあると、**心の迷いが身体の決断力に反映**されやすくなる(=一歩踏み出せない、ためらい、焦燥感など)。
- 臨床では、**股関節痛・仙腸関節機能障害・婦人科疾患**に対して要穴として使用される。
- また、精神的な方向喪失・“自分の道がわからない”という状態にも象徴的に働きかけることができる。
臨床応用と施術のヒント
- 「一歩踏み出す力がない」「行動したいけど身体がついてこない」というクライアントには、この穴を軽く触れ、**深呼吸とともに下肢へ意識を落とす**よう導くと良い。
- 骨盤のねじれやアンバランスを調整する際の“補佐点”として、五枢とセットで用いると効果的。
- 婦人科的トラブルにおいても、帯脈→五枢→維道と進めていくことで、**骨盤内の滞留をスムーズに流す経路**が構築できる。

→居髎(きょりょう)
←五枢(ごすう)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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