![]() |
足臨泣(あしりんきゅう) |

英語
Gall Bladder(GB)41
Zu Lin Qi(Foot Overlooking Tears)
足臨泣(あしりんきゅう)(兪木穴)(八総穴)(帯脈)
足の少陽胆経41
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
足臨泣
あしりんきゅう
ashirinkyu
取穴部位
第4・第5中足骨底間の陥凹部。足背部にあり、小趾の付け根のわずか上で、骨と骨の谷間に位置する。
触診時、指が吸い込まれるような感触が得られることが多い。
(「泣」という字が使われるように、このツボは“滞った感情”が集まるような位置にある)
筋肉
第4背側骨間筋
運動神経
外側足底神経(深枝)
知覚神経
浅腓骨神経
血管
第4背側中足動脈
主治
- 偏頭痛・側頭部の張り感
- 目の疲れ、まぶたの重さ
- 乳房・脇の張りや痛み、月経不順(特にPMS)
- 足の甲の痛み、外反母趾による歩行困難
- 慢性的なイライラ、感情の抑圧による胸内苦満
- 精神的ストレスに起因する消化器症状(ゲップ・腹部膨満)
名前の由来
「足臨泣」の「臨」は“向かう”という意味、「泣」は単なる涙ではなく、**内から突き上げる“抑えきれない感情”**を象徴する字です。 この経穴は、**体の端(足)から“心の奥底に抑圧された泣きたい気持ち”が表に現れようとする場所**とも解釈できます。 つまり、「足臨泣」は**身体を通して心の詰まりが“出口”を求めるツボ**なのです。 その意味で、帯脈を通じた横の経絡の流れに関わる八総穴として、**上半身の“こわばった感情”を下に降ろす“排出のツボ”**とも言えます。
その他・臨床的意義
- 八総穴として「帯脈」に通じ、**胸郭や骨盤周辺の“締め付け”の解除**に非常に有効。
- 特に「ため息が多くなる」「肋骨下の張りが強い」ような症状に深く対応する。
- 婦人科疾患における**「感情性の滞り」+「横隔膜~骨盤の可動制限」**を同時に緩める重要点。
- 臨床では「眼精疲労+肩こり+イライラ+月経前症候群」が重なる患者によく反応がある。
- “泣けない人”や“涙を我慢してきた人”に使用すると、施術中にふと涙があふれることもある。
施術者へのヒント
「足臨泣」は小さなツボでありながら、“横隔膜を緩ませ、胸を開く”力を持つ。 呼吸が浅く、言葉に詰まるような患者の背後にある未消化の感情――それがここに宿ることがある。 深く丁寧に触れることで、**「心が自然に緩む道筋」**を身体が思い出す。 その変化は言葉よりも表情に先に現れるだろう。

→地五会(ちごえ)
←丘墟(きゅうきょ)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
関連記事
