![]() |
命門(めいもん) |

**「火・扉・生命の原点」**
英語
Governor Vessel(GV)4
Ming Men(Life Gate)
命門(めいもん)
奇経 督脈4
The Du Meridian (Dumaixue)
命門
めいもん
meimon
取穴部位
第2腰椎と第3腰椎の棘突起間、正中線上
腰のやや上、脊柱のど真ん中にあり、「人の核」とも言える位置
筋肉
棘上靭帯、棘間靱帯、棘間筋、脊柱起立筋(多裂筋)
運動神経
脊髄神経後枝(L2〜L3)
知覚神経
腰神経後枝
血管
腰動脈背枝
主治
- 腰痛、寒冷感(特に冷えから来るもの)
- 腎虚による性機能低下、早漏、インポテンツ
- めまい、耳鳴り、健忘症
- 夜間頻尿、腰膝無力
- 慢性疲労、やる気の欠如
名前の由来(完全オリジナル解釈)
「命門」とは、**生命(命)への出入口(門)**。 これは単に「腎陽の府」としての位置付けにとどまらず、
**人間が“生きる意志”を外界へ表す場所**であると考えられる。
つまり、命門は内なる火(生きる力)と外界への働き(行動)を結ぶヒンジ。 ここが冷えると、人は“閉じる”。行動できず、引きこもり、光を失う。
逆に、ここが温かく燃えていれば、意志は前へ進み、内なる「命」は外に向かって“開く”。
象徴的意義と精神的側面
- 命門は“根源の火”であり、精神的生命力(志)を象徴する
- 不安・絶望・死にたい気持ちの背景には命門の冷えがあると中医学では考える
- このツボは、物理的な温熱刺激だけでなく「心の灯をともす」象徴的意味を持つ
- 自分を信じられないとき、命門に手を当て「まだ火はある」と言ってみる
臨床応用と施術上の知恵
- 灸治療の王道:腎虚・冷え体質の人に対して命門灸は最優先
- 高齢者の生命力維持:命門・腎兪・志室の三点灸が効果的
- 冷え性+うつ状態:命門を起点に、関元・足三里へと連結するラインを作る
- 思考過多・脳疲労:百会から命門までのラインを温灸で貫くとよい
セルフケアのすすめ
- 朝、命門にホッカイロまたは手のひらを当て、背中から気を立ち上げる
- 「私はここから生まれ変わる」と意識して腰を温める
- 入浴中、命門に湯をかけながら“自分の中心”を思い出す
補足:命門と人生の転機
命門は、単なる経穴ではなく**人の“人生の転換点”に火を灯す場所**と解釈できる。 体力が落ち、やる気も尽きたとき、人は「命の底」から再出発しなければならない。 その底が命門だ。そこに火が灯るかどうかで、再び立ち上がれるかが決まる。 このように、**命門は“再生のツボ”でもある。**

→懸枢(けんすう)
←腰陽関(こしようかん)
→手の太陰肺経
←任脈
関連記事
