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霊台(れいだい) |

「霊台=内なる魂の台座」
情報過多な現代で見失いがちな“内なる静寂”の再発見
英語
Governor Vessel(GV)10
Ling Tai(Spirit Tower)
霊台(れいだい)
奇経 督脈10
The Du Meridian (Dumaixue)
霊台
れいだい
reidai
取穴部位
第6・第7胸椎棘突起間、正中線上
肩甲骨の内縁より少し内側、心臓の背部にあたる部位
筋肉
棘上靭帯、棘間靭帯、脊柱起立筋群(特に多裂筋)
運動神経
胸神経後枝(T6〜T7)
知覚神経
胸神経後枝
血管
第6・第7肋間動脈背枝
主治
- 胸部圧迫感、動悸、息切れ
- 気分の落ち込み、情緒不安、悲哀感
- ストレス性の背部痛(特に心肺に関連)
- パニック発作、ヒステリー、精神の昂ぶり
- 呼吸困難感、深呼吸ができない感覚
名前の由来(オリジナル解釈)
「霊台」とは、古代において**神意や天命を受け取るための聖所**を意味する。 このツボが**心と肺の裏面に位置すること**を考えると、「霊=魂」や「台=支え・座席」との解釈が生まれる。 つまり、ここは**魂が宿る“心の座”を背後から支える霊的な場所**である。 現代においては、“身体を通して魂が語りかける場所”とも言える。 ここに痛みや緊張があるとき、それはしばしば「魂の声を聞きなさい」という内なるメッセージである。
中医学的意義
- 心肺の気を整え、精神安定を図る
- 気鬱による胸のつまりや不眠を緩解
- 肺と心の気の流れを円滑にし、悲しみ・憂いを軽減
象徴的な意味
- “霊の座席”=精神・魂の安住の場としての霊台
- 魂の呼吸が浅くなると、ここが硬く、痛む
- 人生に迷いが生じたとき、このツボを通じて“内なる声”が戻ってくる
臨床ヒント
- 情緒不安定、呼吸が浅い、胸が詰まる、などの症状に対して最重要の一穴
- パニック障害、不安障害、鬱症状のある患者で圧痛が非常に出やすい
- 施術時、ここに手を当てることで「安心」「静寂」「涙」といった反応が出ることも
セルフケア・意識法
- 背中に手を当て、深呼吸とともに「わたしはここにいてよい」と唱える
- 温灸を3分程度当てることで、過緊張が緩み、深い安心感が生まれる
- 心が騒がしいとき、静けさと再接続するための“内なる祭壇”として使える
補足:心と肺の“内なる対話”
霊台は**心(精神・魂)と肺(呼吸・命)を背後から支える交差点**である。 ここに緊張があるとき、呼吸は浅く、精神は不安定になる。 逆に、ここが整うと、深く息が吸え、静けさとつながることができる。 現代人は“霊性を失った身体”で迷いがちだが、霊台はその**霊性の回復地点**なのだ。 「答えは外にない。あなたの中にある」――その声に再び耳を傾ける準備が整う場所。

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→手の太陰肺経
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