![]() |
後頂(ごちょう) |

「脳の熱を冷まし、心を地に戻す“静の頂点”」
英語
Governor Vessel(GV)19
Hou Ding(Behind the Vertex)
後頂(ごちょう)
奇経 督脈19
The Du Meridian (Dumaixue)
後頂
ごちょう
gocho
取穴部位
百会の後1寸5分、正中線上に位置。頭頂からやや後方、脳天の「陽気が沈静化する」地点。
頭を指でなぞると、微かなくぼみと温感の変化を感じる場所にあたる。
筋肉
帽状腱膜(浅頭筋膜の一部)
運動神経
―(直接の運動支配なし)
知覚神経
大後頭神経(第2頸神経の後枝)
血管
後頭動脈(皮下血流を支える)
主治
- 頭頂〜後頭部の重だるさ、締めつけ感
- 脳疲労、長時間思考によるぼんやり感
- 眠気と覚醒の曖昧な状態(午前中のだるさなど)
- 思考過多による自律神経のアンバランス
名前の由来(独自解釈)
「後」は“後方、裏、背景”を、「頂」は“頂点、中心の最高点”を意味する。 つまり**「後頂」とは、“意識の頂点の裏側”に位置し、目に見えぬ作用を静かに担う場所**である。 意識の「昇りすぎ」を鎮め、**頂点から余剰エネルギーを逃がす通気孔**のような働きがある。 このツボは“思考の昇りつめ”を整え、そこから静かに下降するための**「脱力の出口」**でもある。
中医学的意義
- 督脈上の陽気が「百会で最高潮を迎えた後、余剰を調整しながら下降を始める」第一ステップ
- この部位の閉塞は、陽気が頭にこもりやすく「慢性的な脳疲労」や「虚熱」に繋がる
- 後頂を整えることで、頭部の“熱の分散”が進み、眼・耳・脳・自律神経が整う
象徴的意味(スピリチュアルも含む)
- 「世界の情報を受け取るアンテナの裏側」――思考の入力と出力の調整装置
- “悟り”や“天命”といった高次情報に偏りすぎたとき、現実へ意識を引き戻す場所
- クラウンチャクラの補助装置とも言われ、**肉体感覚と精神感覚のバランスを取る要**となる
臨床応用
- 考えすぎて眠れない人、目を閉じても頭の中が回転している人に
- 意識が頭にこもり、身体感覚が鈍くなっている時
- 瞑想中に「思考の残像」が消えない人への“解放ポイント”
セルフケア・意識法
- 両手の中指で後頂を挟むように触れ、目を閉じて深く呼吸する
- 「思考を、いったん地上に降ろす」と心の中で唱えながら5分間静止
- 朝の思考の整理、夜のクールダウンにも有効
補足:なぜ現代人に必要か?
百会が「精神の太陽」なら、後頂はその“余熱を冷ます影の番人”。 情報が光のように大量に注がれる現代、後頂がうまく働かないと**脳が過熱し、身体感覚を忘れてしまう。** 後頂は、「思考優位」の現代人にとって、**“意識を身体に戻す”ための隠れた鍵**である。 頭を整えるとは、**後頂をひらくこと**でもある。

→百会(ひゃくえ)
←強間(きょうかん)
→手の太陰肺経
←任脈
関連記事
