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経絡・経穴(ツボ)

横骨(おうこつ)

横骨 — 命の根を支える静かな土台、あなたが「ここに居ていい」と感じられる場所

「失われた“根”の感覚を取り戻したいとき、

静かに横骨に触れてみてください。

あなたの中に、まだ眠っている“安心の源”が、きっと応えてくれます。」

英語

Kidney(KI)11
Yingu(Yin Valley)

横骨(おうこつ)

足の少陰腎経11
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin

横骨
おうこつ
okotsu

取穴部位
曲骨(任脈2)の外方0.5寸(約1cm)、恥骨上縁に位置し、肓兪穴の下方約5寸。
仰臥位で軽く膝を立てた状態で、恥骨結合の両側に触れると、自然な陥凹部が見つかる。

筋肉
錐体筋、腹直筋(下端部)

運動神経
肋間神経(第11・12肋間神経枝)

知覚神経
腸骨下腹神経前皮枝、腸骨鼡径神経

血管
浅腹壁動脈、下腹壁動脈(腸骨外動脈の枝)

足の少陰腎経

主治(臨床応用)
・遺尿、頻尿、排尿痛、尿道の閉塞感
・月経不順、生理痛、帯下など婦人科系トラブル
・下腹部の冷え、鈍痛、脱力感
・男性の前立腺炎、インポテンツ、性機能低下

▶ **「腎の源」が始まる場所として、生殖・泌尿の中枢を整える重要穴**

名前の由来(オリジナル解釈)
「横骨」は以下のように解釈できます:
▶「横」は“恥骨に沿って横に走る位置”
▶「骨」は“人体の最も深い構造=生命の根”を象徴

つまり「横骨」とは、
▶ **“陰の最も根元に横たわる命の基礎”**を表す名称。
ここは、腎経が「体表に現れる最初のポイント」であり、
陰の命脈が地表に「骨」として顕現する場とも言える。

象徴的意味・経絡的意義
・腎経の起点として、**生命エネルギーの源「精」**が、地中から湧き出し始める地点
・この地点が詰まると、「排出」「生殖」「根の安定」が乱れる
・故に横骨は「**腎精の噴門(ふんもん)**」とも言える

▶ 肉体的には泌尿・生殖器、
▶ 精神的には“安心感・帰属感”と深く結びついている

詩的イメージ
・「大地の奥底から湧き出す静かな泉」
・「命のはじまりを抱く骨の横たわる谷間」
・「誰にも触れられない原初の安らぎ」

▶ 横骨は、**人の“帰る場所”を思い出させる経穴**

臨床の工夫と応用
・婦人科の経穴として重要な「子宮」「中極」などと合わせると、経血の安定に効果的
・男性では、腎精不足による早漏・勃起不全に対し、会陰部との組み合わせが有効
・下腹部が硬く、動きのないタイプには温灸で“命の火”を灯すイメージで活用

▶ **「命の原点」に灯をともすように、静かに使う穴**

精神・感情への作用
・根源的不安、「ここに居てよいのか」という存在レベルの揺らぎに
・胎児期・誕生時の“安心の記憶”が薄れた人への回帰点
・自分の肉体や性に対して嫌悪や乖離がある場合、横骨は「受け入れなおす」ための要穴となる

▶ 横骨は、**“根を張る力”と“受容される感覚”を呼び覚ますスイッチ**

現代的応用(養生・セルフケア)
・骨盤底筋の活性化エリアとして、ヨガ・整体との併用にも効果的
・下腹部の冷え・尿のキレが悪い・夜間頻尿の人にお灸や指圧をすすめる
・「不安定な感情」が続くとき、静かに手を当てるだけでも内的安定が得られる場合がある

▶ 横骨は、**現代人の“消えた根っこ”を思い出させる静かな道標(みちしるべ)**

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→手の厥陰心包経

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