HOME | 経絡・経穴(ツボ) | 足の少陰腎経 | 大赫(だいかく)

経絡・経穴(ツボ)

大赫(だいかく)

大赫 — 「静かなる炎」を再びあなたの奥に

「存在が消えてしまいそうな時でも、

大赫に静かに触れれば、

あなたの中の“いのちの火”は、まだ消えていないことを思い出せる。」

英語
Kidney(KI)12
Dahe(Great Manifestation)

大赫(だいかく)

足の少陰腎経12
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin

大赫
だいかく
daikaku

取穴部位
中極(任脈3)の外方0.5寸(約1cm)、恥骨上縁に沿って上行した位置。肓兪穴の下約4寸にあたる。
仰向けに寝た状態で、恥骨の内上角から指を横に滑らせると、腹直筋の内側縁にかすかな陥凹が触れられる。

筋肉
腹直筋(下部)

運動神経
肋間神経(第11〜12)

知覚神経
腸骨下腹神経前皮枝

血管
浅腹壁動脈、下腹壁動脈(腸骨外動脈の枝)

足の少陰腎経

主治(臨床応用)
・膀胱炎、排尿困難、夜間頻尿、遺尿
・子宮内膜症、子宮筋腫、月経困難症、不妊症など婦人科系の慢性疾患
・下腹部の冷感・鈍痛・不快感
・性的冷感、性欲減退、勃起障害など性機能低下

▶ **生殖と排泄を統べる“深部の火炉”を整える要穴**

名前の由来(オリジナル解釈)
「大赫」とは:
▶「大」は“広大・根源・力強さ”
▶「赫」は“赤く燃える・炎のように輝く”

つまり、「大赫」とは、
▶ **“根源の炎が大きく赫(かがや)く場”**
▶ 腎経の深部に存在する「生命火=命門の火」の表出点

肉体的には、**泌尿生殖の熱量調整装置**
精神的には、「生きることの熱意」や「内なる光」を回復させるスイッチとも言える。

象徴的意味・経絡的意義
・腎経が「命の灯火」を運ぶ流れの中で、この穴はその火が燃え上がる“かまど”
・ここが冷えてくると、生殖・排泄・創造の力が落ちてくる

▶「陰の奥に秘められた火」が静かに赫き(かがやき)始める場所

詩的イメージ
・「夜明け前の炉」
・「大地の奥深く、静かに燃える命の種火」
・「ひとの原初の熱」

▶ **赫(かがや)きとは、“光”というより、“存在そのものの温もり”である。**

臨床応用のヒント
・冷えによる頻尿や不妊には、横骨・中極・関元との組み合わせで「腎気の温養」
・性的な無気力、虚脱感には、太谿や命門との連携で“内なる炎”を目覚めさせる
・便秘や下腹部の硬直には、温灸で優しくじんわり火を灯すように施術する

▶ この穴の気は“激しく燃やす”のではなく、**“静かに内側から熱を生む”ように扱うのが鍵**

精神・感情への作用
・生きる気力がわかず、性や存在に無価値感を抱くような状態に対し、
 「あなたの命には火が宿っている」というメッセージを伝える
・自己否定が強い患者に触れると、深い層で“あたたかさ”が呼び覚まされることも

▶ **“私が生きてここにいる意味”を問い直すとき、大赫は静かに後押ししてくれる**

現代的応用(セルフケア・養生)
・下腹部の冷えや尿トラブルに対して、お灸やホットパックを当てるのがおすすめ
・呼吸を深め、手を当てながら「内なる火を感じる瞑想」を行うと、精神的にも温まる
・慢性的に“自分を責めるクセ”がある人は、横になって大赫に触れるだけでも、自分の命が「存在を許されている」感覚に触れやすくなる

▶ **現代人の“冷え切った根源”を再び赫かせる経穴、それが大赫**

→気穴(きけつ)

←横骨(おうこつ)

→手の厥陰心包経

←足の太陽膀胱経

関連記事

腎 東洋医学