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気穴(きけつ) |

気穴 — 「気の門は、静かに開かれる」
「あなたの気は、どこへ行ってしまったのか。
気穴に触れれば、答えは内側から返ってくる。
静かに、でも確かに。」
英語
Kidney(KI)13
Qixue(Qi Hole)
気穴(きけつ)
足の少陰腎経13
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin
気穴
きけつ
kiketsu
取穴部位
関元(任脈4)の外方0.5寸(約1cm)、臍下3寸の腹直筋中に取る。仰臥位にて、腹部を軽く触診し、関元の高さから指1本分外側を目安とする。腹直筋のやや内縁寄りで、押圧によりやや鈍痛を感じやすい点が該当する。
筋肉
腹直筋
運動神経
肋間神経(T11〜T12)
知覚神経
肋間神経前皮枝、腸骨下腹神経前皮枝
血管
浅腹壁動脈、下腹壁動脈

主治(臨床応用)
・胃腸の気滞(腹部膨満感、消化不良、ガス過多)
・下腹部の緊張感、冷え感、鈍痛
・不妊症、無月経、月経前症候群などの婦人科系トラブル
・慢性疲労、呼吸浅短、内臓下垂感
・精神的な気虚(倦怠、無気力、興味喪失)
▶ **内臓と精神の「気の鍵穴」として、エネルギーの入口を開くポイント**
名前の由来(オリジナル解釈)
「気穴」とは:
▶ 「気」はエネルギー・生命力・動き・意志を表し、
▶ 「穴」は出入り口・通路・境界を意味する。
つまり、「気穴」は、
▶ **“全身の気の調和を司る出入り口”**
▶ 腎経という生命の根幹に関わる流れの中にあって、**気の安定供給と流通を補佐する**重要な地点といえる。
象徴的な意味・経絡的意義
・腎経の中腹部に位置し、**下焦(腎)と中焦(脾胃)をつなぐ橋梁**のような役割
・“気血津液”の動きを調和させ、全身の「活力の通り道」を整える
▶ **この穴の気が枯れると、体は動かず、心も沈む。**
▶ 一方、ここが開かれると、「根(腎)から湧く気」が身体全体に行き渡る。
詩的イメージ
・「冬の地中に潜む気の芽」
・「動く前の静寂、準備される命の衝動」
・「気配が流れ込む門戸」
▶ **“まだ動いていないのに、そこに何かが宿っている”——そんな静かな充実感を湛えたツボ**
臨床応用のヒント
・胃腸症状の背景に「やる気のなさ」「冷え」「精神疲労」があるケースでは、気穴は“きっかけ”を与えてくれる
・不妊・無月経の施術では、大赫・横骨と組み合わせて「腎の気」「命の火」を養い、気穴で「その火を動かす」ように使うとよい
・慢性のだるさ・声が出にくい・朝がつらいなどの「気の昇発障害」にも有効
精神・感情への作用
・「やる気が出ない」「呼吸が浅い」「人に会うのが億劫」な状態に対し、
気穴は“沈んだ気を拾い上げる”ように働く。
・特に、疲れた人の「自己価値の復元」に効果があり、
ただ手を当てて深呼吸するだけでも、静かに元気を取り戻せることがある。
▶ **「元気」の“源”がわからなくなった人に、再びその流れを感じさせるための原点穴**
現代的応用(セルフケア・養生)
・「冷え+無気力」の人は、就寝前にカイロや温灸で5〜10分温める習慣がおすすめ
・呼吸法との相性がよく、腹式呼吸の起点として意識を向けると、心身の調和を感じやすい
・日中、集中が切れたときや、気分が沈んだ時に、ここを軽く押して深呼吸するだけでも効果的
▶ **“気が巡りはじめる”感覚を取り戻す、最初の一歩。それが気穴。**
→四満(しまん)
←大赫(だいかく)
→手の厥陰心包経
←足の太陽膀胱経
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