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経絡・経穴(ツボ)

膝関(しつかん)

英語

Liver(LV)7
Xi Guan(Knee Joint)

膝関(しつかん)

足の厥陰肝経7
The Liver Meridian of Foot-Jueyin

膝関
しつかん
shitsukan

取穴部位
膝関節を伸ばした状態で、曲泉(肝経の次の経穴)の直下、脛骨内側顆の下縁に取る。
膝内側の骨と筋肉の接合部に軽い圧痛があるところを探るとよい。

筋肉
薄筋、半腱様筋(膝の内側に走行する細長い筋群)

運動神経
閉鎖神経(薄筋)・脛骨神経(半腱様筋)

知覚神経
伏在神経

血管
内側下膝動脈の枝

主治


名前の由来
「膝関」は、文字通り「膝の関所(かんしょ)」を意味します。 肝経は下肢の内側を昇っていくルートであり、膝関はその通過点にあたる「関門」。 ここが詰まると、**気血の上昇が妨げられ、心や頭部への循環に影響が出る**とされます。 つまり膝関は、単なる関節の通り道ではなく、**肉体と精神の“交通整理所”**のような役割を担っています。

臨床的意義(オリジナル視点)
東洋哲学的考察
膝関は、肝経の「巡る気」が物理的な関節を越える関所。 この場所が閉じていると、**想いや決意が足に届かず、行動にならない**。 また肝は「怒(いかり)」の感情とも深く関係し、怒りを我慢している人は、無意識にこの部分を固くしています。 つまり、膝関は**「抑えられた怒りと、動けない自分」の交差点**なのです。

このツボを通すとは、単に膝の動きをよくするだけでなく、**人生の流れそのものを再起動することに等しい**。 何かが滞っている感覚がある人は、まずこの関を開いてみるとよいでしょう。

補足 - 高齢者の膝の冷え・こわばり、運動不足による“気の鬱滞”にも有効。 - 若年層で「やる気が出ない・前に進めない」と感じる人にも、意外と反応が出やすい場所です。 - 指圧・温灸・軽擦など、優しい刺激がよく効く経穴です。

足の厥陰肝経

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