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中都(ちゅうと) |

英語
Liver(LV)6
Zhong Du(Central Metropolis)
中都(ちゅうと)(郄穴)
足の厥陰肝経6
The Liver Meridian of Foot-Jueyin
中都
ちゅうと
chuto
取穴部位
内果(内くるぶし)の上方7寸、脛骨内側縁に沿った筋と骨の間の陥凹部に取る。
皮膚を軽く押すと「深みにすっと沈む感じ」があり、肝経の気が籠ったような反応が出やすい場所。
筋肉
後脛骨筋、長趾屈筋(その腱に隣接)
運動神経
脛骨神経(間接的支配)
知覚神経
伏在神経
血管
前脛骨動脈の枝
主治
- 激しい月経痛や排卵痛
- 下腹部の刺すような痛み、鼠径部の引きつり
- 急性の肝鬱や怒りによる神経過敏・胸脇部痛
- 下肢内側の筋肉痛・筋拘縮
- 思春期〜更年期にかけてのホルモンバランスの乱れ
名前の由来
「中都」とは、「中」は“中央”や“調整”を、「都」は“集まるところ”を意味します。
つまり中都とは、**心身の乱れたエネルギーが一時的に集中し、そこで整えられて再び流れ出す場**を表しています。 特にこのツボは郄穴(げきけつ)であり、**急性の変化に反応しやすく、深部のエネルギー調整に優れる**とされます。
独自の臨床観と現代的意義
- 「急に怒りが爆発する」「生理痛が突然重くなる」など、**急性で強い症状**のときに使う。
- 「過渡期」にいる人(思春期・妊娠期・更年期・人生の転換点)に、心身の“着地点”を与える。
- 感情と身体の間にある“ブリッジ”として、心と体がばらばらになった状態を一つにまとめ直す。
東洋哲学的考察
郄穴は「気血の深層にアクセスする」特殊な経穴とされます。 中都はその中でも、**「肝」の急性の乱れを沈め、中心に引き戻す要所**です。
人は強い感情(怒り・悲しみ・不安)に揺れたとき、内なる“都”=中心軸を見失います。 中都はそのようなとき、まるで**心の羅針盤**のように、今いる場所にもう一度自分を着地させてくれます。
人生の過渡期にいるとき、身体の痛みや感情の波に飲み込まれそうなとき、このツボに触れることで
**自分自身との「再統合」のプロセス**が始まることもあるのです。
補足 - 中都は刺針によって一時的に「深層の氣の調律」が可能となるため、
繰り返す急性症状(生理痛、ぎっくり腰、情緒の爆発)に対しては特に有効です。 - 刺激は深すぎず、むしろ**中庸な力で“潜り込ませる”ように**用いると良い反応が得られます。

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