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経絡・経穴(ツボ)

陰包(いんぽう)

英語
Liver(LV)9
Yin Bao(Yin Bladder)

陰包(いんぽう)

足の厥陰肝経9
The Liver Meridian of Foot-Jueyin

陰包
いんぽう
impo

取穴部位
曲泉と足五里を結ぶ線上、大腿骨内側上顆の上方4寸。
縫工筋と薄筋の間にある柔らかい陥凹部に取穴する。
股関節屈曲時に触れやすくなる位置であり、深部には大腿動脈が走るため、過度の刺激には注意が必要。

筋肉
縫工筋、薄筋

運動神経
縫工筋:大腿神経
薄筋:閉鎖神経

知覚神経
閉鎖神経

血管
大腿動脈の枝

主治


名前の由来
「陰包」とは、「陰(=生殖器や内側)」を「包む・護る」場所という意味。
ここでの「陰」は単なる生殖器の意だけでなく、**内面性・潜在意識・女性性**を象徴します。
それを「包む」という名称には、「守る」「覆う」「秘す」という東洋的な“美意識”が込められています。

つまり、**陰包は“内なる大切なものをやさしく包み込む”ためのツボ**といえるでしょう。

臨床的意義(独自視点)
東洋哲学的考察
肝経の流れの中でも、陰包は**「外に出せない想い」をしまっておく場所**とされる。
怒り、悲しみ、恥じらい、悔しさといった「他人に見せられない感情」が、肉体に沈殿していくと、
このツボが硬くなり、押すと深く響くような痛みを訴えることが多い。

このツボに触れるという行為は、単なる施術ではなく、
**「あなたの奥底にある、本当の声に気づいてあげること」**でもある。
そういう意味で、陰包は“身体の記憶”が眠る扉のひとつといえる。

補足 - 感情抑圧型のうつや、更年期障害の一部にも対応。
- 施術時は患者の感情が表出しやすいため、十分な配慮と共感が必要。
- 経絡の流れを整える際、曲泉とセットで使うと「上から下へ流れる肝気」を調整しやすい。

足の厥陰肝経

→足五里(あしのごり)

←曲泉(きょくせん)

→任脈

←足の少陽胆経

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