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経絡・経穴(ツボ)

足五里(あしのごり)

英語

Liver(LV)10
Zu Wu Li(Foot Five Li)

足五里(あしのごり)

足の厥陰肝経10
The Liver Meridian of Foot-Jueyin

足五里
あしのごり
ashinogori

取穴部位
大腿内側、気衝穴(任脈)より外下方3寸、
大腿動脈の拍動を感じる部位に取る。
恥骨筋と長内転筋の間、触診にて脈動を確認しやすく、
深部には膀胱経や腎経と交差するエネルギーの節点が存在するとも考えられる。

筋肉
恥骨筋、長内転筋

運動神経
大腿神経(恥骨筋)
閉鎖神経(長内転筋)

知覚神経
閉鎖神経

血管
大腿動脈

主治


名前の由来
「五里」は距離の単位ではなく、**象徴的な表現**。
古代中国では、五は変化や転機を示す数とされ、「五里」とは「気が変わる節目」「通過点としての重要部位」を意味する。
つまり「足五里」とは、「足(下肢)における気血の転換点」であり、**肝経の内なる力が外界へと姿を現す通路**ともいえる。

また、陰包穴と対になる位置関係を持ち、身体の内外をつなぐ“門”の役割も担うと考えられる。

臨床的意義(独自視点)
東洋哲学的考察
「五里を歩めば人の心は変わる」といった古代思想になぞらえ、
このツボは“内なる停滞”が“外への行動”に切り替わる変化のスイッチ。
陰から陽、静から動、籠もる力から放つ力へと変化するエネルギーの“折り返し地点”。

特に**「性と行動」**、「感情と筋肉の緊張」など、
目に見えない内面の葛藤を**身体の内側から外へ解放する**ためのポイントでもある。

補足 - 股関節の深部筋群にアクセスできるため、武道・舞踊・体幹トレーニングにも応用可能。
- 施術者は慎重に深さと角度を調整し、動脈を避けながら作用点を捉える技術が必要。
- 曲泉〜陰包〜足五里のラインを丁寧に整えることで、骨盤内の気の流れが劇的に変化する。

足の厥陰肝経

→陰廉(いんれん)

←陰包(いんぽう)

→任脈

←足の少陽胆経

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