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天府(てんぷ) |

英語
Lung(LU)3
Tian Fu(Celestial Storehouse)
天府(てんぷ)
手の太陰肺経3
The Lung Meridians of Hand Taiyin
天府
てんぷ
tenpu
取穴部位
上腕部の腋窩横紋前端から尺沢穴に向かって3寸下がった位置。
上腕二頭筋の外側縁、筋溝内。腕を自然に下ろした状態で、軽く腕を前に出すと取りやすい。
※筋溝を指でたどると、コリや張りを感じやすい部位。
筋肉
上腕二頭筋
運動神経
筋皮神経
知覚神経
内側上腕皮神経、外側上腕皮神経
血管
上腕動脈の枝

主治
・咳嗽、喘息、喉の違和感(上気道症状)
・腕や肩のだるさ、重さ、神経痛様症状
・腕を使いすぎたときの「気の渋滞」
・呼吸に伴う上肢の違和感(特に緊張型呼吸)
名前の由来(独自解釈)
「天」は天の気、つまり“本来の清らかで純粋なエネルギー”を示し、
「府」は気や血が集まる“貯蔵庫・蓄積所”を意味する。
つまり天府とは「天から授かった気(清気)を蓄える場所」であり、
肺が受け取った天の気(空気)と体内の元気が融合し、「生命力に転換される中継点」としての象徴的意味を持つ。
臨床的応用(オリジナル観点)
・呼吸が浅く、肩が内巻き傾向にある人は、ここに詰まりを感じやすい。
・整息中に「吸っても吸えない」という抵抗感が出る人は、ここに軽く圧を加えながら整えると自然な呼吸が促される。
・PC作業やスマホ操作で「腕の前側が張っている人」にも有効。表面より深部の緊張に反応しやすい。
感情との関連(中医学的視点)
・肺は「悲」を蔵し、また“清気”を通す経絡である。
・天府は、悲しみによって塞がれた「上昇する気の流れ」を一時的に蓄える器とも考えられる。
・未処理の感情が言葉にできず身体に滞ったとき、このツボが「胸〜肩〜腕」への通り道を開いてくれる。
養生への応用
・深呼吸前に、天府を軽く叩く(タッピング)ことで、上肢の気が動き、吸気がスムーズになる。
・疲労感が腕に現れるタイプの人にとっては「気の補給所」として働くため、軽擦や温灸が効果的。
備考
・天府は肺経の中でも「外と内の中継地点」。中府・雲門で受けた天の気を、より深部(体内)へと導く通過点であり、
現代人の“遮断された自然との感覚”を回復するツボでもある。
・呼吸法や整身法の実践時、ここに意識を向けることで「気が腕に満ちる」感覚を得やすく、身体全体のつながりが回復する感覚を得ることも可能。
→俠白(きょうはく)
←云門(うんもん)
→手の陽明大腸経
←督脈
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