![]() |
俠白(きょうはく) |

英語
Lung(LU)4
Xia Bai(Guarding White)
俠白(きょうはく)
手の太陰肺経4
The Lung Meridians of Hand Taiyin
俠白
きょうはく
kyouhaku
取穴部位
腋窩横紋前端から尺沢穴を結ぶ線上で、尺沢穴の上5寸の位置。
上腕二頭筋の筋溝に取る。天府穴の1寸下にあり、腕を軽く屈曲させると取穴しやすい。
筋肉
上腕二頭筋
運動神経
筋皮神経
知覚神経
内側上腕皮神経、外側上腕皮神経
血管
上腕動脈の枝

主治
・咳、喘息、息切れ
・胸のつかえ、胸郭の硬直感
・腕のだるさ、神経痛、前腕の放散痛
・喉〜胸の「違和感」による軽い不安感
名前の由来(オリジナル解釈)
「俠」は“側に寄り添う”“補佐する”という意味を持ち、「白」は肺の象徴でもあり、また“純粋さ・明るさ”を指す。
つまり俠白とは、「正面からは見えない、肺の裏にあるもう一つの純粋さに寄り添う場所」。
悲しみや不安が“胸に詰まって出せない”時、その感情を影のように支えている“副ルート”と見なすことができる。
肺の正気が滞ったとき、ここから裏道的に気を通していくことで、自然な呼吸のリズムを取り戻す働きを持つ。
臨床的応用(独自視点)
・ストレスによって「無意識に呼吸を止めている人」が、胸の動きを取り戻すきっかけに有効。
・喉や胸に「何か詰まっている感じ」があるが、画像検査では異常がない場合などに反応が出やすい。
・腕を上げたとき、胸が開くのではなく逆に窮屈になるタイプの肩こりにも効果的。
・精神的に“自分の本音を隠している人”の「呼吸性の緊張パターン」を解放する手がかりとなる。
感情との関係(肺と心の狭間)
・俠白は、感情を「言葉にできず、吐くこともできない」ときに使えるツボ。
・“自分らしくあること”に罪悪感を持つ人は、呼吸が浅くなり、胸郭も固くなる。このとき、俠白が“その気配”を映し出す。
・特に「本音を押し殺している人」ほど、ここを軽く圧すだけで違和感や響きを感じることが多い。
養生のポイント
・呼吸法や瞑想の前に、俠白をタッピングや温灸でゆるめることで、胸が広がり、内面の声が浮上しやすくなる。
・「表現する勇気がないとき」や、「自分の気持ちを言葉にできないとき」、俠白に手を当てて呼吸するだけでも心身が整いやすい。
備考
・このツボは“目立たないが非常に重要”な中継点。天府が天の清気を受け取り、俠白がそれを内に伝え、尺沢で「清濁を分ける」。
・「声にならない想い」を持つ現代人にとって、俠白は“内なる声を気の流れで外へ出す準備部位”である。
・単なる局所の痛みの処置ではなく、「気の詰まり・感情の詰まりを和らげる意図」で使うことで、本来の力を発揮する。
→尺沢(しゃくたく)
←天府(てんぷ)
→手の陽明大腸経
←督脈
関連記事
