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曲沢(きょくたく) |

「曲沢」は、感情の荒波を穏やかに鎮める“内なる泉”のような存在です。
英語
Pericardium(PC)3
Qu Ze(Marsh at the Bend)
曲沢(きょくたく)(合水穴)
手の厥陰心包経3
The Pericardium Meridian of Hand-Jueyin
曲沢
きょくたく
kyokutaku
取穴部位
肘窩(ひじのくぼみ)に位置し、上腕二頭筋腱の尺側(内側)に触れる部位。
肘をやや曲げると腱の内側に自然に現れる。
筋肉
上腕二頭筋腱、上腕筋
運動神経
筋皮神経
知覚神経
内側上腕皮神経、内側前腕皮神経
血管
上腕動脈(表層に近く、刺鍼時は注意が必要)

主治(臨床応用)
・胸痛、動悸、不整脈など心臓の不調
・ストレス、イライラ、怒りの感情による内熱
・肘関節痛、腕のしびれ、手指の不自由感
・熱病に伴う心神不安や不眠
・皮膚病や湿疹(清熱作用)
▶ 曲沢は、「心の炎症」を冷ます“鎮静の泉”である。
名前の由来(オリジナル解釈)
「曲」は、関節の曲がる場所であり、「沢」は水がたまる湿地帯や泉を表す。
つまり「曲がったところにたまる水」、あるいは「曲がり角に宿る浄化の力」を意味する。
▶ 精神的な流れが滞ったとき、感情が渦巻くその“曲がり角”に、この曲沢が現れる。
▶ 水が溜まり、流れが清められていく場所。
象徴的な意味・精神的意義
・「心の曲がり角」に立ち止まり、立ち返るためのポイント
・怒りや不満といった“熱い感情”を、冷やし整える静かな井戸
・心の毒素を汗とともに押し流す、水の力を象徴する経穴
▶ 曲沢は「浄化と鎮静」の水門。
臨床応用のヒント
・情緒不安定やヒステリー傾向のある人に、やさしく刺激することで落ち着きが戻ることが多い
・現代人の多くが怒りを押し殺し、「熱」として身体に閉じ込めている。曲沢はその“抜け道”
・心臓疾患だけでなく、「感情の噴き出し口」としても重要視される
セルフケア・養生法
・緊張や焦燥感を感じたとき、深呼吸しながらこの部位を軽く押すだけで「気の滞り」が抜けやすい
・ぬるめの湯に腕を浸し、曲沢を中心に温めるのもおすすめ
詩的な表現
・「ひじの内に眠る、静かな泉」
・「熱を宿しし者の、癒しの曲がり角」
・「押せば心の深層から、波紋のように静けさが広がる」
▶ 怒りも悲しみも、ここで水に流そう。
▶ 曲がりくねった人生の、その節目に曲沢あり。
→郄門(げきもん)
←天泉(てんせん)
→手の少陽三焦経
←足の少陰腎経
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