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天泉(てんせん) |

「天泉」は、言葉にならない感情が“泉”のようにあふれ出す場所。
英語
Pericardium(PC)2
Tian Quan(Celestial Spring)
天泉(てんせん)
手の厥陰心包経2
The Pericardium Meridian of Hand-Jueyin
天泉
てんせん
tensen
取穴部位
腋窩横紋(わきのシワ)の前端から、曲沢(肘窩)に向かって下方2寸。
肩を自然に落とした状態で、上腕内側の柔らかいくぼみに位置する。
押すと深層にじんわりとした響きが伝わるのが特徴。
筋肉
上腕二頭筋、烏口腕筋(うこうわんきん)
運動神経
胸筋神経(主に内側胸筋神経)
知覚神経
内側上腕皮神経(しばしば触れると腕に放散痛)
血管
上腕動脈(上腕内側を走行)

主治(臨床応用)
・胸部の緊張感、動悸、心のざわめき
・上腕内側のしびれ、神経痛、重だるさ
・精神的ストレスに伴う肩から腕への放散痛
・肘・上腕の運動障害、肩のこわばり
▶ 「心にため込んだ感情」が、身体を流れにくくするとき、天泉が詰まる。
名前の由来(オリジナル解釈)
「天泉」とは、天(心神・天意)から湧き出る泉を意味する。
この泉は、心の奥に溜まった感情の熱を、静かに解き放ち、流すための出入り口である。
まるで地中深くから湧き出る温泉のように、天泉は心の熱を鎮める天然の解毒路。
▶ 「熱くなりすぎた心に、静けさという泉を注ぐ場所」
象徴的な意味・精神的意義
・「ため込んだ想い」が静かに噴き出す場
・「腕」という行動の道筋に、心の泉を通す地点
・“行動の背後にある動機”に触れる経穴
▶ 感情が肉体に移ったとき、それを洗い流す第一の水門が天泉。
臨床応用のヒント
・上腕内側の圧痛は「心労」のサインになっていることが多い
・言いたいことを飲み込んできた人は、ここに硬結が現れる
・ストレス由来の腕のしびれ、神経痛には優しく持続圧が有効
セルフケア・養生法
・肩の力を抜いて、反対の手で天泉をゆっくり押圧→離す、を3分間繰り返すだけでも効果的
・胸が詰まる感じがあるとき、深呼吸しながらここに温灸をあてると感情がほどけやすい
・手を胸に、もう一方の手で天泉を軽く支え、呼吸を整えるだけでリセットできることも
詩的な表現
・「心に湧く泉が、腕を伝って行動へと流れ込む」
・「天泉とは、内なる声がそっと表に現れる通路」
・「押すたびに、胸の奥からこぼれる言葉の雫」
▶ 天泉は“ため息”ではなく“希望”が湧き上がる場所。
▶ 気持ちの行き場がないとき、天泉に触れて、湧き出る流れを思い出そう。
→曲沢(きょくたく)
←天池(てんち)
→手の少陽三焦経
←足の少陰腎経
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