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間使(かんし) |

▶ 間使は、心が騒ぐときにそっと立ち止まらせてくれる“癒しの使者”。
▶ 中庸の知恵が指先に宿る場所。
英語
Pericardium(PC)5
Jian Shi(Intermediary Courier)
間使(かんし)(経金穴)
手の厥陰心包経5
The Pericardium Meridian of Hand-Jueyin
間使
かんし
kanshi
取穴部位
手関節中央の大陵穴から肘の曲沢穴に向かって上に3寸。
橈側手根屈筋と長掌筋の間に取る。
筋肉
橈側手根屈筋、長掌筋腱、浅指屈筋
運動神経
正中神経
知覚神経
内側前腕皮神経、外側前腕皮神経
血管
前骨間動脈

主治(臨床応用)
・動悸、心悸亢進
・精神不安、イライラ、ヒステリー
・手首〜前腕のしびれ・神経痛
・月経痛(精神緊張由来のもの)
・しゃっくり、吐き気
▶ 間使は「心の乱れ」を中和し、「思考と感情の間」を整える鍵。
名前の由来(オリジナル解釈)
「間(かん)」とは空間、または“狭間”。「使(し)」は“伝令”や“役人”の意味を持つ。
つまり「間(心と体の狭間)を行き交う使い」。
▶ 思考と感情、精神と肉体。そのどちらにも偏りすぎず、バランスを回復させる“中立の使者”である。
象徴的な意味・精神的意義
・「間のバランス」を保つ経穴=感情の暴走を鎮める調整点
・過剰な思考(考えすぎ)によって高ぶる心火を落ち着かせる
・“感じすぎて苦しい”状態に、ひと呼吸の「間」を与える
▶ 間使は、感情と理性の「あいだ」に立つ通訳者。
臨床応用のヒント
・不眠、夢が多く眠りが浅いとき、軽く押さえることで脳が静まりやすい
・感情に振り回されやすい人に対して「間を取る」象徴的なアプローチとして有効
・手首や前腕にストレスが現れる(タイピング疲れ・スマホ腱鞘炎)の心因性背景に対して
セルフケア・養生法
・緊張しやすい場面(会議前、面接前など)に3秒ずつ深く押すことで心拍が整いやすくなる
・情緒不安定な時期(月経前後・更年期)には、温灸や指圧を継続すると自己制御力が育つ
詩的な表現
・「混乱する心に、一拍置く余白を」
・「急き立てられる日々に、静かな“間”を差し出す」
・「感情の洪水を止めるのではなく、流れを整える“間使”」
▶ 間使は、心が騒ぐときにそっと立ち止まらせてくれる“癒しの使者”。
▶ 中庸の知恵が指先に宿る場所。
→内関(ないかん)
←郄門(げきもん)
→手の少陽三焦経
←足の少陰腎経
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