HOME | 経絡・経穴(ツボ) | 手の厥陰心包経 | 内関(ないかん)

経絡・経穴(ツボ)

内関(ないかん)

内関は、自律神経のゆらぎに寄り添う“静寂のスイッチ”。

現代人にもっとも必要とされる、心の避難所。

英語

Pericardium(PC)6
Nei Guan(Inner Pass)

内関(ないかん)(絡穴)

手の厥陰心包経6
The Pericardium Meridian of Hand-Jueyin

内関
ないかん
naikan

取穴部位
手関節の大陵穴から曲沢穴に向かって上2寸。
橈側手根屈筋腱と長掌筋腱の間に位置する。

筋肉
橈側手根屈筋腱、長掌筋腱、浅指屈筋

運動神経
正中神経

知覚神経
内側前腕皮神経、正中神経掌枝

血管
前骨間動脈

手の厥陰心包経

主治(臨床応用)
・乗り物酔い、つわり、胃のムカムカ感
・不安感、パニック発作、動悸
・胸のつかえ、締め付けられるような胸苦しさ
・心因性の吐き気や過呼吸
・手根管症候群、前腕の張り・痺れ

内関は、「心」と「胃腸」をつなぐ橋渡し。感情が消化器に及ぼす影響を調整する経穴。

名前の由来(オリジナル解釈)
「内」は、外に現れない内面・精神の象徴。
「関」は、関所・関節・通り道の意味を持つ。
よって「内関」とは、心の奥(内)に通じる“内なる関門”

▶ 感情の出口が詰まっているとき、その「関」を優しく開いて、内なる流れを整える要所。

象徴的な意味・精神的意義
・抑え込んだ感情(怒り・悲しみ・不安)をゆっくりと「内側から」ほどく
・「胸の中がざわざわする」「訳もなく不安になる」といった心因性の不調に特効
・「心の動揺が、胃や胸に響く」という身体反応の回路をリセットする

“気持ちの持ちよう”では追いつかない時、内関は身体から心へ語りかける。

臨床応用のヒント
・心療内科的症状に対して、薬に頼る前の“第一選択肢”になり得るツボ
・不安感や乗り物酔いには、内関に粒状の磁気パッチやお灸も効果的
・「どうしても電車に乗れない」「心が落ち着かない」パニック障害系に対しセルフケア指導が有効

セルフケア・養生法
・指圧:親指で息を吐きながら5秒押し、吸いながら離す。これを3~5回繰り返す
・灸:ほのかな温熱刺激で心の安定を促す。冷え性や情緒不安定な人に最適
・運転前、会議前など「緊張する場面」の数分前に押すと、心拍と呼吸が安定しやすい

詩的な表現
・「心が騒ぐ時、静かに内へと戻る道」
・「胸の奥の言葉にならぬ想い、内関が聞いてくれる」
・「感情と肉体を繋ぐ“内なる扉”」

→大陵(たいりょう)

←間使(かんし)

→手の少陽三焦経

←足の少陰腎経

関連記事

心包 東洋医学