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支正(しせい) |

「こころの混線をつなぎ直す、心の修理点」
心の電線がショートしたようなとき、
支正はまるで配線工のように、“本来の気の流れ”をやさしく整えてくれる場所です。
自分の内側に再び“通電”する感覚を思い出させてくれるツボとも言えるでしょう。
英語
Small Intestine(SI)7
Zhi Zheng(Branch to the Correct)
支正(しせい)(絡穴)
手の太陽小腸経7
The Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang
支正
しせい
shisei
取穴部位
陽谷(SI5)から小海(SI8)に向かうライン上、小海の下5寸、
尺骨の後縁中央にある陥凹部。
腕を自然に下ろした状態で、小指側の筋溝をたどると自然に指が止まるポイント。
筋肉
尺側手根伸筋、尺側手根屈筋
運動神経
橈骨神経、尺骨神経
知覚神経
内側前腕皮神経
血管
尺骨動脈の枝、後骨間動脈の枝

主治
・肘から手首にかけての痛み、腕のだるさ、しびれ、特に小指側の神経走行に沿った症状
・肩甲間部のこわばり、肩こり、頸の張り
・耳鳴り、難聴、めまい(小腸経が耳とつながることによる)
・精神的緊張、不安感、焦燥感、心配しすぎる癖の緩和
・夜間の多夢、不眠、寝つきの悪さ、浅い眠り
名前の由来(オリジナル解釈)
「支正」とは、「支(たすけ)て正す」という意味が込められていると解される。
中医学では**“正気(せいき)”=生命力・本来の調和力**を意味し、
このツボはまさにその正気が乱れたときに、それを“支えて元に戻す”役目を担う。
また、支正は小腸経の「絡穴」に分類され、
**小腸経と心経のバランスを“つなぎ直す”結節点**ともされる。
この点からも、心の不安定さや情緒のゆらぎに強く関与する重要なツボといえる。
中医学的意義
・小腸経の「絡穴」として、心と小腸の氣の連絡役。
・特に**「心神の乱れが体に表れている状態」**に対して有効。
・また「支正」は心包との関係も示唆され、
精神的ストレスが筋肉・腱に溜まりやすい人の“抜け道”ともなる。
現代的な応用と象徴的意味
・スマホやPC作業による“デジタル疲労”で小指側の前腕が重いとき、
このツボを押すと意外なほど眼の奥が緩むことがある。
・感情の解放がうまくできず、内側に抱え込んでしまう人には、
このツボが「もう大丈夫、力を抜いていいよ」と語りかけるような緩和力を発揮する。
セルフケアのヒント
・支正は精神的に“詰まった”感覚があるときに有効。
とくに就寝前、不安がよぎる夜に、このツボを軽く押しながら深呼吸をすると心がゆるむ。
・押すというよりも「寄り添う」イメージで軽く触れたり、
アロマオイルなどを使ってやさしくマッサージするのもおすすめ。
注意点
・圧しすぎに注意。刺激が強すぎると逆に緊張を招くことがある。
・肘周辺の腱や神経に炎症や過敏症があるときは医療的配慮を。
→小海(しょうかい)
←養老(ようろう)
→足の太陽膀胱経
←手の少陰心経
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