HOME | 経絡・経穴(ツボ) | 手の太陽小腸経 | 臑兪(じゅゆ)

経絡・経穴(ツボ)

臑兪(じゅゆ)

「過去を手放し、前に歩き出す肩の節目」

人は知らず知らずのうちに「過ぎたこと」を肩に残しているものです。

臑兪は、その“余韻”をそっと解き、今の自分の動きを軽やかにしてくれる場所。

人生を軽やかに切り替えたいとき、自分を取り戻したいとき、使ってみてください。

英語
Small Intestine(SI)10
Nao Shu(Upper Arm Shu)

臑兪(じゅゆ)

手の太陽小腸経10
The Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang

臑兪
じゅゆ
juyu

取穴部位
腋窩横紋後端の上方で、肩甲棘外端の下際のくぼみ。
肩をわずかに後方に引くと、肩甲骨の外側に自然に現れる圧痛点に取る。

筋肉
三角筋、棘下筋(深層)

運動神経
腋窩神経、肩甲上神経

知覚神経
上外側上腕皮神経、鎖骨上神経

血管
後上腕回旋動脈、肩甲上動脈

手の太陽小腸経

主治
・肩関節の痛み、拘縮、四十肩・五十肩
・肩甲骨周囲の重だるさ、引っかかるような違和感
・腕を後ろに回しにくい(結髪・結帯動作の制限)
・頸肩部の慢性的な緊張と、背中の浅い呼吸感覚
・「人に気を使いすぎて肩がこる」ような心理的緊張症状にも適応

名前の由来(オリジナル解釈)
「臑(じゅ)」は上腕の外側、「兪(ゆ)」は「通じる場所・エネルギーが発散する場所」という意味。
つまり「臑兪」とは、腕(臑)の“気の通り道”を解放するポイントであり、
心と行動の接点にあたる重要な扉です。

肩は「我慢」や「緊張」の溜まり場。臑兪は、
「無意識に肩に力が入ってしまう人」にとっての“出口”のような存在です。

中医学的意義
・小腸経の重要な経穴として、経絡の流通を助け、
 「清・濁の分別(=物事の取捨選択)」を肩から手へと伝えやすくする。
・「心」と「行動(小腸経=手)」をつなぐ意味を持つため、
 自分の思いを表現しにくい、ためこみやすい体質の人に使われる。

象徴的な意味
・臑兪は「肩越しに過去を背負っている人」に対する解放のツボ
・とくに、「あの時ああ言えばよかった…」という後悔や自己否定を和らげる効果がある。

現代人の多くは、“後ろを気にしながら前に進もうとする”姿勢にある。
臑兪は、そんな矛盾をそっとほどいてくれる場所でもある。

セルフケア活用法
・深呼吸しながら臑兪を軽く押圧し、肩を回す。
 特に「呼気時に押す」ことで、筋と気がゆるみやすくなる。
・ストレッチポールや壁を使って、臑兪の位置に圧を加えるだけでも効果的。

注意点
・棘下筋など深部筋群が関与するため、無理な強圧や長時間刺激は避ける
・肩の可動域や姿勢に応じて、個々に合わせた調整が必要。

→天宗(てんそう)

←肩貞(けんてい)

→足の太陽膀胱経

←手の少陰心経

関連記事

小腸 東洋医学