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天窓(てんそう) |

「本当の自分に、そっと息を通す場所」
「天」は天の理(宇宙の摂理)、「窓」はその理を感じ取る感覚器官の比喩でもあります。
言葉にできなかった思いや、詰まっていた感情を、“からだの窓”を通して解き放つ…
それがこの 天窓 の真価です。
英語
Small Intestine(SI)16
Tian Chuang(Celestial Windows)
天窓(てんそう)
手の太陽小腸経16
The Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang
天窓
てんそう
tenso
取穴部位
下顎角の後下方、胸鎖乳突筋の前縁で、扶突(LI18)と天容(SI17)を結ぶ線の中央に取る。
頚部で頸動脈の拍動を感じない安全な位置に、指腹でやさしく触れて確認する。
筋肉
広頚筋、胸鎖乳突筋(浅層)
運動神経
顔面神経(広頚筋)、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経
頚横神経
血管
外頚動脈、外頚静脈(注意が必要)

主治
・咽喉のつまり、声枯れ、構音障害
・慢性の喉の違和感(梅核気)
・耳鳴り、難聴、耳の閉塞感
・顔面のむくみ、頚部リンパ節の腫脹
・自律神経失調に伴う“喉・首のこわばり”
名前の由来(オリジナル解釈)
「天窓」とは、“天に向かって開かれた窓”を意味する。
物理的には頭と胴体の境界線であり、精神的には「内にこもった感情や思考を、外に向かって解放する場所」といえる。
この穴はちょうど“心と頭の通路”にあたり、喉や頚部の「詰まり」を解消する“通気口”のような役割を果たす。
中医学的意義
・小腸経の気が「胸中の鬱熱」や「咽頭の停滞」を、首を通して“上焦(頭部)”に押し上げる地点。
・「清陽の気」を天へ導き、「濁陰の気」を下へ排出する“気の関所”である。
・肺・心・小腸の絡みによる“喉頭ストレス”や“内側からの自己抑圧”に深く関わる。
現代的応用と象徴的意味
・“言いたいけど言えない”“本音が喉につかえている”現代人にとって、天窓は「本音を通す風の通り道」である。
・過剰な思考や過緊張によって、呼吸が浅くなっている人にとって、ここを開くことは「呼吸の再起動」となる。
・また、首から顔にかけてのリンパや血流の流れを助け、美容的にも“顔のむくみ”や“くすみ”の改善に貢献することがある。
セルフケアのすすめ
・天窓に人差し指と中指をそっとあて、深呼吸しながら3〜5秒ほど静圧する。
・「わたしは本当の声を聞いてもいい」と内なる言葉を添えると、感情の解放を促す効果が高まる。
・大切なのは“押す”ことではなく、“開く”意識。静かに息を通す感覚で触れるのがコツ。
補足
・過去に抑圧された言葉や想いが「喉」に溜まっている人は多い。
天窓は、そうした“閉ざされた感情”をそっと開放する「内なる窓」。
・ときに、涙が自然とあふれることもある。それは、心が本来の流れを取り戻す証。
→天容(てんよう)
←肩中兪(けんちゅうゆ)
→足の太陽膀胱経
←手の少陰心経
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