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天容(てんよう) |

「本当の表情を、再び生き返らせる窓」
心の緊張が顔を固め、感情を閉じ込める。
天容は、その固まった扉をやさしく解き放ち、“自分らしい顔”を取り戻す経穴です。
現代にこそ必要な、“内面と外見の再接続ポイント”として活用してください。
英語
Small Intestine(SI)17
Tian Rong(Celestial Countenance)
天容(てんよう)
手の太陽小腸経17
The Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang
天容
てんよう
tenyo
取穴部位
下顎角のすぐ後方、胸鎖乳突筋の前縁に取る。
患者に軽く顔を上に向けてもらい、下顎の角から胸鎖乳突筋の前縁をたどると、指先に自然な凹みが感じられる部位。
この部位は、頸部リンパ節に近接するため、押圧の強さには注意する。
筋肉
胸鎖乳突筋、顎二腹筋後腹
運動神経
副神経、頚神経叢筋枝、顔面神経(顎二腹筋後腹)
知覚神経
大耳介神経、頚横神経
血管
外頚動脈(表層に近く、注意を要する)

主治
・耳下腺炎、耳鳴り、難聴
・顔面神経麻痺、顎関節症、歯痛(特に下顎)
・顔のむくみ、頬の腫れ、口の歪み
・頸部リンパ節の腫れ、喉の詰まり感
・ストレスによる「顔に出る」症状全般(表情のこわばり、無表情など)
名前の由来(オリジナル解釈)
「天容」とは、文字通り「天の容(かたち)」を意味する。
顔の輪郭(容)や表情は、内面の状態や天から与えられた“本質”があらわれる場所。
このツボは顔(容)に現れる感情や神(精神)を整える“天の鏡”であり、内なる自己と外なる顔との一致を取り戻す要所といえる。
中医学的意義
・小腸経は「心」との関わりが深く、天容は心神の乱れが“顔”に現れるときの調整点。
・「容色不鮮(顔色が冴えない)」や「顔面浮腫」は、気血の滞りが“表面”に現れた証拠。
・天容は、この気血の停滞を緩め、“表(顔)”と“裏(心)”のバランスを回復する。
現代的応用と象徴的意味
・笑顔が出ない、顔がこわばる、愛想が作れない――これらはすべて“心の緊張”が顔に現れているサイン。
・天容は「感情と表情の架け橋」であり、頬や顎周囲の緊張を緩め、自然な微笑みを取り戻すサポートとなる。
・オンライン会議や人間関係のストレスで“顔が疲れている”現代人にとって、「顔を休ませる」場所でもある。
セルフケアのすすめ
・中指または人差し指で、天容をやさしく包み込むように触れ、深呼吸とともに3〜5秒静圧。
・鏡を見ながら行うことで、自己受容のワークにもつながる。
・「私は私のままで、美しい」と意識の言葉を添えると、心と顔がつながってくる。
補足
・頬骨や顎のライン、表情筋のバランスに関係するため、美容鍼でも注目されるツボ。
・“自分の顔に自信が持てない”“人前で表情が固まる”といった心身の症状に対し、意外なほど効果を発揮することがある。
・感情が顔に表れやすい人ほど、ここを整えることで「無意識の表情パターン」がリセットされる。
→顴髎(けんりょう)
←天窓(てんそう)
→足の太陽膀胱経
←手の少陰心経
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