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大都(だいと) |

“心と気が集まる内なる中枢”
大都は、“自分の中心にもう一度戻る”場所。
情報や感情に疲れ切った現代人の“足元の帰還地”として、静かに力を発揮します。
英語
Spleen(SP)2
Dadu(Great Metropolis)
大都(だいと)(榮火穴)
足の太陰脾経2
The Spleen Meridian of Foot Taiyin
大都
だいと
daito
取穴部位
足の第1中足指節関節の前の内側陥凹部。
母趾を軽く屈曲させたときにできる関節の前方、やや内側にあるくぼみを触診して確認。
筋肉
母趾外転筋、短母趾屈筋(腱部)
運動神経
内側足底神経
知覚神経
浅腓骨神経、内側足底神経
血管
第1背側中足動脈、内側足底動脈の枝

主治
・胃痛、腹痛、食欲不振など脾胃の不調
・口内炎、舌の腫れや痛み、味覚異常
・不安、心悸、情緒の不安定(特に「思いすぎ」による内熱)
・月経不順、冷え性
・眠気やだるさ、朝起きられない慢性疲労
中医学的解釈
・足の太陰脾経の榮穴(えいけつ)で、経気が流れを増し、動きが活発になる場所。
・五行では「火」に属し、脾の「土」が活性化されすぎて内熱となったときの調整点。
・「思(おもい)」が過ぎると脾を傷つけ、やがて火に転じて口内炎や精神の不安となる。大都はその熱を冷ます。
名前の由来(オリジナル解釈)
・「大」は**偉大・中心・母体**、「都」は**集まる場所・エネルギーの集積地**を意味する。
・つまり、大都とは**「心身のエネルギーが一時的に集中し、転換する中継点」**である。
・不安や消化不良、過労などで散らばった“気血の群れ”を一度ここに集め、再び調和を取り戻すための穴。
精神的・エネルギー的な側面
・心が散漫になり、焦りや混乱を感じるとき、大都は“内なる都”として自己の中心に還る助けとなる。
・「あれもこれも気になって仕方がない」思いグセを持つ人に、思考と感情の交差点を整理させる。
・特に「何を優先すべきかわからない」と感じる人に、地に足をつけ直す感覚を与えてくれる。
臨床応用
・消化器症状と精神的ストレスが同時にある場合(心脾両虚、脾胃湿熱)に頻用。
・舌や口腔内の異常(熱感、舌尖紅、口内炎など)には内庭とセットで使うと相乗効果。
・月経前の情緒不安、むくみ、過食傾向にも用いられ、女性の月経リズムを整える助けに。
セルフケアのすすめ
・朝起きてすぐ、または寝る前に母趾の内側を軽く押して深呼吸。
・考えごとで頭が重いときや食欲がないとき、大都を通して「お腹と心のバランス」を再調整できる。
・疲れて何も手につかないとき、「いま自分の都に戻る」意識でそっと触れるだけで違いが感じられる。
注意点
・胃熱や湿熱が強い場合は、熱が一時的に上がることもあるため、冷えた手指で軽く刺激を。
・急性の炎症があるときは、過度な押圧を避け、冷やす工夫も加える。
→太白(たいはく)
←隱白(いんぱく)
→手の少陰心経
←足の陽明胃経
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