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経絡・経穴(ツボ)

商丘(しょうきゅう)

足元から、“何を選ぶか”を思い出す場所

このツボは、「自分で決めた人生を歩むための、エネルギーの第一歩」を足元から支えてくれます。

英語
Spleen(SP)5
Shangqiu(Shang Hill)

商丘(しょうきゅう)(経金穴)

足の太陰脾経5
The Spleen Meridian of Foot Taiyin

商丘
しょうきゅう
shokyu

取穴部位
内果(内くるぶし)の前下方、舟状骨粗面の近くにある陥凹部に取る。
足関節を内返しにすると自然にくぼみが現れるポイント。

筋肉
下伸筋支帯、後脛骨筋腱の走行部位付近

運動神経
深腓骨神経(間接的支配)

知覚神経
伏在神経

血管
前内果動脈

足の太陰脾経

主治
・足関節の腫れ・痛み、捻挫後の違和感や可動域制限
・胃腸虚弱による食欲不振、胃のムカムカ、膨満感
・下痢や便秘、特に情緒に影響された腹部症状
・精神的ストレスによる胃痛、逆流性食道炎などにも有効
・全身の「だるさ」や、「朝から疲れている」ような感覚

中医学的な理解
・「経金穴」として五行における金の性質を持つ商丘は、
 脾の土と金が交差する場であり、**“選別と清濁”のエネルギーを持つ**。
・金は「収斂(引き締め)」の性質を持ち、
 脾の“広がりすぎる”気を整理し、無駄な思考やエネルギーを切り離す。
・つまり、商丘は「考えすぎ・感じすぎでバランスを崩した心身」をリセットする力を持つ。

名前の由来(オリジナル解釈)
・「商」は古代中国の音律の第五音、「丘」は“小高い土地”を意味する。
・商丘はかつての王朝・商の都の名でもあり、
 **中心から外界へ“意志を放つ場”**としての象徴性を持つ。
・つまりこのツボには、
 “内側にある本来の意志”を見極め、そこから行動に移す力をサポートする働きがある。

精神的・エネルギー的な側面
・迷いの中で「何かを決められない」とき、
 商丘は「いま自分が立っている場所はどこか?」を教えてくれる。
・心がぶれ、現実に根を下ろせなくなっているとき、
 足元の商丘に触れることで、**“感覚”と“現実”が再び一致し始める**。
・特に「周囲に合わせすぎて、自分を見失っている人」にとって、
 商丘は自己軸の再発見を助けてくれる。

臨床応用
・足関節の慢性的な緊張、外反母趾、偏平足などの構造的問題にも応用される。
・胃腸の機能低下が続いた結果の全身疲労、
 または「虚脱感があるが眠れない」状態に効果を示すことも。
・また、感情の浮き沈みが強く、身体の反応として胃腸に現れるタイプに特に有効。

セルフケアのすすめ
・朝、目覚めたときに商丘を親指で押しながら深呼吸をすると、
 一日のエネルギーの方向性が整う。
・また、迷いや焦りを感じたとき、足元に触れることで
 「地に足をつける感覚」が戻るため、マインドフルネスにも活用できる。

注意点
・骨や腱の近くにあるため、深い圧や鍼の角度には注意が必要。
・捻挫などの急性期は強い刺激を避け、冷やしながら様子を見る。

→三陰交(さんいんこう)

←公孫(こうそん)

→手の少陰心経

←足の陽明胃経

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