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三陰交(さんいんこう) |

“内なる声と静けさ”を取り戻す交差点
あなたが「何に反応し、何に疲れ、何を本当に求めているのか」――
その根底に触れられる数少ない場所。それが三陰交です。
英語
Spleen(SP)6
Sanyinjiao(Three Yin Intersection)
三陰交(さんいんこう)
足の太陰脾経6
The Spleen Meridian of Foot Taiyin
三陰交
さんいんこう
saninko
取穴部位
内果(内くるぶし)の最も高いところから指4本分(約3寸)上、
脛骨内側縁のすぐ後ろの骨際に取る。押すとやや響く部位。
筋肉
後脛骨筋、長指屈筋
運動神経
脛骨神経(深部筋群)
知覚神経
伏在神経(皮膚表面)
血管
後脛骨動脈

主治
・月経不順、月経痛、PMS、更年期障害など婦人科系疾患全般
・不妊症や妊娠中の体調管理(※妊婦への刺激は慎重に)
・下腹部の冷え、むくみ、頻尿、排尿障害など泌尿器系トラブル
・ストレス性の消化不良や、情緒の波による腹部不快感
・足の重だるさ、夜間のこむら返り、足の冷えや感覚異常
中医学的な深意
・「三陰交」はその名のとおり、**脾・肝・腎の三つの陰経が交わる場**。
・脾は「気血を生み」、肝は「疏泄・蔵血」、腎は「先天の精を蔵す」。
・つまりこのツボは、**「女性の身体と感情の中核」を支える要所**といえる。
・心身の陰が不足して熱化しやすい現代人にとって、
三陰交は**陰を養い、静けさと整えを取り戻す場**である。
名前の由来(オリジナル解釈)
・「三陰」は三つの陰の経絡を、「交」は交わる、通じ合うを意味する。
・ただし、「交」は“交差点”というよりも、**“融合と共鳴の場”**として捉えるべき。
・このツボは、**身体の奥深くにある三つの要素が共に声を出し合い、調和へ向かう**。
・つまり、“三人で奏でるハーモニー”のような場であり、単なる交差ではなく「共振」が起こる。
精神的・エネルギー的側面
・三陰交は、「自分の内なる声に耳を傾ける感覚」を取り戻す場所。
・日常に流され、他人の期待に応じ続けて疲弊しているとき、
このツボは「本当に大切なことは何か」を静かに問いかけてくれる。
・とくに、女性が社会的役割や責任に押しつぶされそうになっているとき、
三陰交に触れることで、**「命の静けさ」**がよみがえる。
臨床応用
・婦人科系の万能穴として古来より重用され、
特に「冷え+血虚+気滞」が関わる症状に顕著な効果を発揮する。
・精神的ストレスが胃腸・泌尿器系・月経に影響を与えている人にも適応。
・また、夜間の足のつりや、睡眠中の身体のこわばりにも応用できる。
セルフケアのすすめ
・夜の入浴中や、寝る前の時間にこのツボを
優しく押しながら深呼吸を数回繰り返す。
・心が騒がしいとき、足元の三陰交に意識を向けることで、
精神と身体が“落ち着きの中心”へと戻っていく。
・冷え性の人は、ホットタオルで温めながら触れるのも有効。
注意点
・妊娠中の女性には、過度な刺激は避ける(特に初期〜中期)
・急性の炎症、強い圧痛、しびれがある場合は専門家に相談を。
→漏谷(ろうこく)
←商丘(しょうきゅう)
→手の少陰心経
←足の陽明胃経
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