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地機(ちき) |

沈んだエネルギーが、動き出す起点
抑え込まれたものが溜まりきったとき、そこに必要なのは破壊ではなく**「目覚め」**。
地機はその目覚めのスイッチをそっと押す、静かな扉のような存在です。
英語
Spleen(SP)8
Diji(Earth's Crux)
地機(ちき)(郄穴)
足の太陰脾経8
The Spleen Meridian of Foot Taiyin
地機
ちき
chiki
取穴部位
内果(内くるぶし)より上8寸、脛骨内側縁に沿った骨際部。
脛骨内側顆(膝内側の骨の出っ張り)から下へ5寸の位置にある。
筋肉
ヒラメ筋
運動神経
脛骨神経(足関節と足底の動きに関与)
知覚神経
伏在神経(下腿内側の皮膚感覚)
血管
後脛骨動脈(深部から足への血流供給)

主治
・子宮出血、月経不順、月経痛、特に「急激な発症」に伴う症状に有効
・下腹部の冷え・張り・痛み、子宮筋腫のような内圧性疾患
・消化不良、下痢、慢性疲労、筋肉のだるさ
・情緒の波、特に「感情が突然噴き出す」タイプの精神不安
中医学的な深意
・「地機」は脾経の郄穴(げきけつ)であり、急性疾患、痛み、出血などに対応する。
・「地」は身体的・現実的な基盤、「機」は気機=エネルギーの運行や変化の機構を意味する。
・つまり地機とは「身体におけるエネルギーの変化点」、
特に**“下から湧き上がる力”と“そこに生じる乱れ”をコントロールする場所**。
名前の由来(オリジナル解釈)
・「地」とは身体の土台、感情や血の流れが重力に従って沈降していく場。
・「機」とは動きの起点、エネルギーが展開する“きっかけ”を意味する。
・このツボは、**地の奥底に眠る気の機動性**を呼び覚まし、
沈み込んだ症状を浮上させ、解放する。
・地機とは、**「地から芽を出す力を制御するスイッチ」**とも言える。
精神的・エネルギー的側面
・心身ともに「抑圧されたもの」が下腹部に溜まり、
やがて痛みや不調となって現れるとき、このツボは応答する。
・とくに**“我慢が限界を超えて爆発寸前”**のような状態にある人には、
このツボを通じて“流れの突破口”をつくる必要がある。
臨床応用
・婦人科系疾患の急性症状(月経突発痛、出血、月経が止まらない)
・冷えとむくみが同時にある体質、
「内にこもる怒り」に起因する消化器不調に対応。
・また、**「無気力だが、実は感情が渦巻いている」**ような状態に気づく糸口となる。
セルフケアとしての使い方
・冷えとだるさ、気分の沈みが同時にある時、
お灸や軽いマッサージでこのツボに熱を送ることで、
内側からの“芽吹くような力”が蘇る。
・「なぜか前に進めない」と感じた時、このツボに触れながら足裏を意識してみよう。
象徴的な意味
・地機とは、「地に沈んだ命のエネルギーが再び動き出す“起動点”」。
・人が苦しみの中で何かを“抱えてしまった”とき、
それを“もう一度動かす”ことで、内なる変化が始まる。
・それは感情だけでなく、**血液、エネルギー、意志**さえも動かす“土中の機構”。
注意点
・強い刺激は避け、必要に応じて温灸や指圧をやさしく用いることが望ましい
・妊娠中は施術に注意が必要(特に子宮収縮との関係から)
→陰陵泉(いんりょうせん)
←漏谷(ろうこく)
→手の少陰心経
←足の陽明胃経
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