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衝門(しょうもん) |

「魂の衝動に、再び門を開ける場」
人は時に、自らの力を封じ込めてしまう。
でも、それは「衝の力」が弱まったのではない。
ただ「門」が閉ざされていただけ。
――衝門は、内なる衝動と真の意志に、もう一度光を通す場所。
英語
Spleen(SP)12
Chongmen(Surging Gate)
衝門(しょうもん)
足の太陰脾経12
The Spleen Meridian of Foot Taiyin
衝門
しょうもん
shomon
取穴部位
曲骨穴(恥骨結合上部)の外3寸5分、鼡径溝中の拍動部(大腿動脈拍動部)に取る。
仰臥位で軽く股関節を外転させると、鼡径部が明瞭になる。
筋肉
腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)、恥骨筋(内転筋群の一部)
運動神経
大腿神経、腰神経叢筋枝(L2~L4)
知覚神経
腸骨下腹神経前皮枝、陰部大腿神経、腸骨鼡径神経
血管
大腿動脈(鼠径靱帯下を通る主要血管)

主治
・鼡径部の痛み・違和感(ヘルニア含む)
・婦人科系疾患(特に月経不順、月経痛、不妊)
・睾丸の痛み、腫れ、下腹部の緊張感
・排尿困難、頻尿、尿漏れ
・腹部膨満感、消化機能の乱れ
中医学的意義
・「衝」は衝脈を意味し、陰血の根源・生命の奔流とされる。
・衝門はその「門」、すなわち**陰陽エネルギーの出入り口**として極めて重要。
・ここが詰まると、衝脈・任脈・脾経の「血と気」が鬱滞し、骨盤内臓の多くが機能低下する。
名前の由来(オリジナル解釈)
・「衝」は“突き進む力”、生命の勢いそのものを表す。
・「門」は通路や境界であり、**生殖・排泄・生命維持の中枢エリア**への入口を示す。
・つまり「衝門」は、**生命の奔流が体内深くへと進むための“魂の玄関口”**ともいえる場所。
精神的・エネルギー的側面
・衝門に気が集まる人は、人生の中で「突き進むエネルギー」が強い。
・しかし逆に詰まっていると、「やりたいことがあるのに動けない」「下腹が重く、直感が鈍る」と感じやすい。
・性的トラウマ、自己否定、恐れの感情がこの部位に“鍵をかける”ように滞ることもある。
・衝門を丁寧に意識することで、内なる“衝動と生命力”が回復し、自分の道が再び動き出すことがある。
セルフケアのヒント
・仰向けで両膝を立て、衝門部に両手の指先を軽く添えて呼吸。
・深く息を吸い、お腹が膨らんだ状態で3秒キープし、吐きながら指をやさしく押す。
・3〜5分、意識的にこの「門を開ける」ような呼吸を続けると、下腹の詰まりがふっと溶けることがある。
象徴的な意味
・衝門は「内なる動力の泉」。
・このツボが解放されると、自分の「やるべきこと」に対して再び意志が湧いてくる。
・魂の声を閉ざしていた“門”を、そっと開けてみよう。
注意点
・深部に大腿動脈があるため、**強い圧迫や刺鍼は厳禁**。必ず専門的な技術と知識が必要。
・鼠径ヘルニアやリンパの腫脹がある場合は、慎重な評価を。
→府舍(ふしゃ)
←箕門(きもん)
→手の少陰心経
←足の陽明胃経
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