![]() |
下巨虚(げこきょ) |

腸と心の詰まりを抜け出す“底の鍵”
「気になってるけど出せないもの」を腹部に抱えた現代人に
内臓感情と呼ばれる“腸の感受性”を調律する調整点
英語
Stomach(ST)39
Xiajuxu(Lower Great Hollow)
下巨虚(げこきょ)
足の陽明胃経39
The Stomach Meridian of Foot Yangming
下巨虚
げこきょ
gekokyo
取穴部位
足三里穴から解谿穴に向かって下6寸(約指7本分)
脛骨の前縁、前脛骨筋の筋腹上に取穴。
筋肉
前脛骨筋
運動神経
深腓骨神経(L4〜S1)
知覚神経
外側腓腹皮神経(L4〜S2)
血管
前脛骨動脈

主治
・小腸疾患(腹痛、下痢、便秘、ガスの張り)
・下腹部の緊張・膨満感
・腰下肢の重だるさや痛み
・膝関節の不安定感、違和感
・過敏性腸症候群(IBS)の補助治療点として
中医学的解釈
・下巨虚は小腸の下合穴として、腸管の整理整頓・吸収・排泄機能を司る。
・“虚”とは空間・容器の意味を持ち、「巨」は大いなる集まり、
つまり下腹の大きな機能空間を動かすポイントという位置づけ。
・陽明経が「氣多く血多き経」であることから、氣血の循環を活性化し、
腸内の停滞や冷えを解消する。
名前の由来(オリジナル解釈)
「下巨虚」とは、下腹部の大いなる“空の器”に通じる門。
“巨”=腸の広がり、“虚”=氣血の通路を示し、
腸管という“第二の脳”への鍵穴としての意味合いをもつ。
精神的・スピリチュアルな側面
・「飲み込んだ感情が消化されずに溜まっている」
そんな状態に静かに作用するツボ。
・「手放せない思考や過去の出来事」が腸に残るタイプに。
・腸が整うことで、心も軽くなる——
“腹が据わる”=下巨虚の真価。
現代的応用と臨床活用
・冷えやストレスが原因で腹部にガスが溜まりやすい人に
・腸内環境のバランスを整えたいときの補助点
・神経過敏による下痢・便秘の交互出現(交替性便通)にも有効
・婦人科症状(特に下腹部の血流不良)にも関連点として活用
セルフケアのすすめ
・起床後や入浴後に、下巨虚をゆっくりと圧すことで
“お腹の中の風通し”を良くする感覚が得られる。
・足元を温めながら行うことで、腹部との連動が高まる。
注意点
・生理中や腹部急性症状の際は過度な刺激を避けること。
・便秘で硬結がある人には、温灸併用が有効だが必ず適応を見極めること。
→豐隆(ほうりゅう)
←條口(じょうこう)
→足の太陰脾経
←手の陽明大腸経
関連記事
