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和髎(わりょう) |

英語
Triple Energizer(TE)22
Erheliao(Harmony Bone Hole)
和髎(わりょう)、耳和(じわ)
手の少陽三焦経22
Triple Energizer (Triple Heater TH) Meridian of Hand-Shaoyang
和髎(別名:耳和)
わりょう
waryo
取穴部位
頬骨弓後端の上縁に沿った陥凹部で、浅側頭動脈の拍動が触れる場所。
耳珠のやや上方、顔面と頭部の境界線上に位置する。
軽く口を開閉すると周囲の筋が動き、陥凹が明確になる。
筋肉
前耳介筋、側頭筋(浅層)
運動神経
顔面神経(側頭枝)
知覚神経
耳介側頭神経(下顎神経枝)
血管
浅側頭動脈
主治
- 偏頭痛(特にこめかみ周辺)、目の奥の重圧感
- 耳鳴り、耳閉感、難聴
- 側頭部〜頬部の筋緊張、顔面神経麻痺の補助
- ストレス性の顎関節周囲の痛み・違和感
- 感覚過敏・聴覚過敏・脳のオーバーワークによる熱感
名前の由来(語源)
「和髎」とは、「髎=骨の隙間」に**“和す”=調和をもたらす**ことを意味する。
ここでいう“調和”とは、耳・脳・神経系の連携が乱れた状態に対し、**音と意識の境界を和らげ、感覚を整える**ことを指す。
また「耳和」は、**耳を“和やかに鎮める”場所**という古代の別名であり、
“騒音・情報・言葉”に晒される現代人の脳を落ち着かせる要となる。
臨床的応用と特徴
- 現代人に多い「脳過労」状態(聴きすぎ・考えすぎ)によって生じる耳症状や頭痛に特に有効。
- 高感度な経穴であり、軽く押すだけでも**側頭部から顔面にかけての感覚変化**が起きやすい。
- 中医学的には「風熱上擾」「肝陽上亢」「心火上炎」の症状と深く関連。
- 言葉や感情のエネルギーをうまく処理できない人に、「聴く」と「感じる」の調整点として活用。
心身へのメッセージ
和髎(耳和)は、「音に反応する脳と心を、沈める場所」。
あなたの耳は、外界のすべてを拾い、内なる静けさを忘れていませんか?
このツボに触れることは、**“聞きすぎた心”に休息を与える行為**でもあります。
本当に聴くべきものは、外の雑音ではなく、**内なる声と静けさのあいだにある微細な響き**かもしれません。
和髎は、**耳と心のバランスを取り戻す「和の関所」**です。

→絲竹空(しちくくう)
←耳門(じもん)
→足の少陽胆経
←手の厥陰心包経
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