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絲竹空(しちくくう) |

瞑想導入用経穴:絲竹空を押圧しながら目を閉じ、深呼吸を数回行うだけで、視神経〜心神が落ち着き、瞑想状態に入りやすくなります。
子どもの過敏症にも応用:視覚・音・感情に敏感な子どもに「やさしくなでる」だけでも安定効果あり。
英語
Triple Energizer(TE)23
Erheliao(Harmony Bone Hole)
絲竹空(しちくくう)
手の少陽三焦経23
Triple Energizer (Triple Heater TH) Meridian of Hand-Shaoyang
絲竹空
しちくくう
shichikuku
取穴部位
眉毛の外端にあるくぼみ。眉毛の終点と骨の接する微細な凹みに指先をそっとあてると、自然に収まりの良いポイントが見つかる。
眼球を圧迫しないよう注意し、患者に眼を閉じてもらった状態で取穴するのが理想。
筋肉
眼輪筋(外側部)
運動神経
顔面神経(側頭枝)
知覚神経
上顎神経(眼窩下神経)
血管
浅側頭動脈、眼窩上動脈の枝
主治
- 眼精疲労、視力低下、まぶたの痙攣
- 目の奥の痛み、頭重感、偏頭痛
- 不眠、精神的な落ち着きの欠如
- 顔面神経麻痺、眉毛周辺の筋緊張
- 怒り・焦り・悩みによる「眼神の乱れ」
名前の由来(語源)
「絲竹空」は、古代中国において「絲(糸)」「竹(竹管)」は琴・笛などの楽器を象徴していた。
つまり、**絲竹=音の芸術、空=静寂・余白**を意味する。
このツボは、**眼の外縁という「感情の出口」**に位置し、
怒り・驚き・涙・喜びなど、**眼に宿る感情の“音”を静める空間**である。
音が止む空間、感情が沈む場所、それが「絲竹空」。
臨床的応用と特徴
- 視覚と精神が過剰に使われる現代生活(スマホ・PC・感情労働)によって疲弊した人に効果的。
- 外界からの刺激(光・言葉・映像)を処理しすぎて、目が“内面の声”を見失っている人に。
- 中医学的には「風熱上攻」「肝火上炎」「心神不安」に対する調整点。
- 目を閉じて絲竹空を押さえることで、内なる静けさを呼び戻す儀式となる。
心身へのメッセージ
あなたの目は、いつから“感じるため”ではなく“耐えるため”に使われてきたのだろう。
絲竹空は、視線に宿る緊張をほどき、**感情の静寂**を取り戻す入口です。
心に刺さったままの言葉、見たくなかったもの、見過ごしてきた自分──
すべてが、目の奥にある音なき記憶として残っていないでしょうか。
このツボを刺激するとき、眼球ではなく「内なる風景」にそっと触れてください。
そこには、音も言葉もない、本当のあなたがいます。

→関衝(かんしょう)
←和髎(わりょう)、耳和(じわ)
→足の少陽胆経
←手の厥陰心包経
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