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経絡・経穴(ツボ)

下志室(げししつ)EX-B5

英語
Extra points-Back
EX-B5
Xia Zhi Shi
Lower Intention Room,Lower Will Chamber

奇穴

下志室(げししつ)
Geshishitsu

取穴部位
第3腰椎棘突起下(L3)の高さで、後正中線から外方3寸。
腰部の筋厚が深いため、体表のくぼみに惑わされず、棘突起位置を正確に触知したうえで外方へ水平にとる。

筋肉
広背筋、腰方形筋、脊柱起立筋群(最長筋・多裂筋)

運動神経
胸背神経、腰神経叢の筋枝

知覚神経
腰神経後枝

血管
腰動脈、腰静脈叢

主治
・慢性腰痛、特に「張りつめたような緊張型」の腰部不快感
・腸の働きの低下や冷えを伴う下痢・軟便
・骨盤内の循環不良による膀胱の違和感、排尿のキレの悪さ
・下腹部の冷え、泌尿生殖器症状、睾丸のひきつり感
・中医学では「腎陽の虚・寒湿」による腰膝だるさや活力低下

名前の由来
“志室”は腎の意志(志)を蔵する部位に通じ、
「生命力・活力・深層の気」を扱うエリアを指すとされる。
本穴はその “志室よりも一層深く・下部の機能を支える” 位置にあるため、
「下(より深部)に位置する志の部屋」 という意味で下志室と呼ばれる。
文献に定説は少ないが、腎気・腰腸部の働きを底から支える象徴的名称として理解されている。

取穴のコツ(臨床視点)
・呼吸に合わせて腹式呼吸をしてもらうと、多裂筋の緊張が和らぎ触診しやすくなる。
・腰方形筋の外縁に沿わせるように指を滑らせると、やや沈むポイントが見つかる。
・慢性腰痛の場合、健側より「冷たく・沈みにくい」ことが多く、左右差が臨床指標となる。

その他重要事項
・志室(腎兪外1.5寸)より外側・下方に位置し、腎兪志室-下志室で腎系を補う立体ラインとなる。
・腸の蠕動に関係する自律神経の緊張を緩める作用が体感として出やすい。
・下腹部が冷えている患者では、押圧すると「温かさが腰から下腹に広がる感覚」が出ることが多い。

奇穴 下志室

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