
メタボリック症候群(肥満)
英語
Metabolic syndrome (obesity)
もくじ
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メタボリック症候群とは
メタボリック症候群は、単なる「内臓脂肪の蓄積」ではなく、ストレス・生活習慣・心の抑圧などが複雑に絡み合って起きる**全人的な体の警報サイン**とも言えます。
自律神経の偏り(交感神経過緊張)により、血圧・血糖・脂質のバランスが崩れ、身体は恒常性を保とうとしながらも、結果的に「肥満」という形で内部の歪みが表面化します。
本質的な治療とは、数値を正常に戻すことではなく、**「なぜ身体がそう反応しているのか」を理解することから始まる**のです。

メタボリック症候群と女性の更年期
女性の身体は更年期に大きく変化します。特にエストロゲンの低下は、代謝のリズムを変化させ、脂肪の蓄積や感情の変動、自律神経の失調を招きやすくなります。
ここで重要なのは、**外側の変化に対する内側の受け止め方**です。
更年期の身体は、「もう頑張らなくてもいいよ」と伝えていることも多く、無理な減量よりも**心の圧力をゆるめること**が肥満対策になる場合もあります。
肥満と生活習慣の深い関係
肥満は「食べ過ぎたから太る」という単純な話ではありません。
家庭内での食文化、職場や学校のストレス、SNSによる自己否定感など、**目に見えない習慣や思考のクセ**が体に蓄積された結果が、肥満として現れることもあります。
中医学では、これを「痰湿(たんしつ)の内生」と捉え、体内に未消化のストレスや感情が停滞している状態と見ます。

メタボリック症候群の改善法
一般的なダイエット法や数値改善だけでは、リバウンドや自律神経のさらなる乱れを引き起こすリスクがあります。
本質的な改善法とは、**「身体にとって無理のない選択」を継続的に積み重ねること**。
たとえば:
・食べる前に深呼吸して「今本当にお腹が空いているか」を感じる
・歩く速度を少しだけ落とし、周囲の景色を味わう
こうした小さな積み重ねが、自律神経を整え、結果として代謝を改善するのです。
食事と運動のエネルギーバランス
「消費カロリー > 摂取カロリー」という考え方だけでは、根本解決には至りません。
中医学では「気(エネルギー)の巡り」や「脾胃の働き(消化吸収の質)」を重視します。
つまり、同じカロリーでも、**消化・吸収・代謝できなければ『余分な湿(脂肪)』として残ってしまう**のです。
だからこそ、「どんな気持ちで、どんな姿勢で食べたか」が体に影響を与えるという視点が重要です。
メタボリック症候群と未病治療
未病とは、まだ病気ではないが、放置すれば病になる状態のこと。
現代医学では数値が「正常」でも、中医学や東洋的な感覚では**すでに体の声が出ている**場合があります。
「朝の目覚めが重い」「お腹は空くのに食べたくない」「感情の起伏が激しい」などは、未病のサイン。
この段階で、鍼灸や整身法、呼吸法、心の整理を取り入れることで、将来の生活習慣病を予防できます。

メタボリック症候群の鍼灸、整体、マッサージ
東洋医学では、「気・血・水」の巡りが滞ることで「痰湿」が生まれ、それが脂肪やむくみにつながると考えます。
特に以下の経穴がよく用いられます:
● 中脘(ちゅうかん):胃腸の機能を調え、食欲バランスを回復
● 神門(しんもん):自律神経と感情を整える
● 三陰交(さんいんこう):ホルモンバランスと水分代謝の調整
これらはセルフケアのお灸にも有効で、心身の調整に役立ちます。
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参考文献・引用
自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全
(著)小林弘幸
SBクリエイティブ
2021年02月20日発行
眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話: 自律神経のギモンを専門医がすべて解説!
(著)日本文芸社
ワニブックス
2020年02月22日発行
自律神経失調症 肥満 関連外部リンク
食べていないのに太る!肥満者の7割が陥る「モナリザ症候群」の恐怖
DIAMOND, INC.
Obesity
WHO
Obesity and overweight
WHO
Overweight & Obesity
U.S. Department of Health & Human Services